2013年02月26日
第15回 パリのフロマージュリーとマルシェ
Bonjour! Ça va?
花粉の季節到来となりました。私の身近ではたくさんの人が辛い思いをしています。きっとこれを読んでくださる方の中にもいらっしゃるでしょうね。花粉症はフランスにも多くあるようです。どうやら春は自然が人間を泣かせて復讐している、と言われるようです。確かにそうかもしれませんね。フランスでは何の花粉なのかな・・・。とにかくあのフランス人の高い鼻では花粉をたくさん吸い込んでしまうでしょう!!
さて、第13回のコラムでは、パリで取材してきた『エクラタンNo.40』の紹介を少ししました。今日はその続きを書きたいと思います。マレ地区の現地の人々に愛されている小さな専門店。今日はチーズ屋さんとマルシェのご紹介です。
フランスはチーズの国! 皆さんはチーズは好きですか? 今では日本でもフランスやその他の国のチーズがたくさん買えるようになりましたし、おいしいナチュラルチーズも製産されるようになりました。私も大好きです。
・・・が、日本で買うとフランスチーズはほんの少量でも高いですよね。。。フランスで気軽に食べていた時代を考えると、あまり日本では買えません。
チーズの好きな方はぜひフランスに行ったらいろいろと試してみてください。スーパーのチーズコーナーでも、ものすごくたくさんの種類があります。ホームステイしていた時代は、プレートにいっぱいのチーズをディナーの終盤に毎回出してくれました。おなかいっぱいでも別腹! 好きなものを好きなだけカットして食べます。そしてそのあとのデザートも別腹なんですよね。フランスに行った当初はフランス語も話せず、生活に慣れるのも大変でしたが、食事は美味しくて幸せな時間でした。なので田舎で過ごした最初の3ヶ月くらいで5~6キロアップしてしまいました。チーズとパン、バターが主な要因だと思います。美味しいですから! でも、他の外国人留学生もだいたい同じで、みんな少しずつ太っていったのが面白かったです。自分のことはあまり笑えませんが・・・。
面白かったといえば、フランス人でもチーズ嫌いはいるのですよ。最初はすごくびっくりしましたが、もうそういう人はニオイでダメ、ピザにのっているチーズでもダメなようです。私はチーズ嫌いのフランス人とスイス旅行をしたことがありますが、どうしても私がチーズフォンデュを食べたくて、専門店に無理矢理連れていったことがあります。店内は、チーズフォンデュを食べる人専用のエリアとそうでないエリアが分かれているほどチーズの香りがただよっているのですが、今思うと悪いことをしましたね。。。日本人でもおとうふや納豆、お寿司が苦手な人もいますし、フランス人だからってことはないのですね。キムチが嫌いな韓国人はいるのだろうか。
・・・話はそれましたが、チーズ。
やはりチーズも専門店で買うのがおすすめ。種類が分からないしドキドキしますが一度チャレンジしてみてください。今回取材したのは、マレ地区のサンタントワンヌ通りにあるチーズ専門店(フロマージュリー)『パスカル・トロッテ』。ご兄弟でされているそのフロマージュリーは、縦に長い狭いお店です(今回取材したお店はみな狭い、笑)。賑やかな通りに面しているので、次々にお客さんが出入りしていきます。(全然内容が違うけど)たとえば「コンビニ感覚」で美味しく良質なチーズをみなさん次々とさらっと買って帰っていきます。それだけフランス人の生活に欠かせない存在なのですね。

お 店の入り口にはなにやら木製の古い道具が置かれています。聞くと、昔のミルク撹拌機やバター製造機だそう! フランスのチーズ造りの歴史を感じますね。ミルクを入れるブリキっぽい入れ物もかわいいです。



店内は大忙し。本当にお客さんが途絶えません。シェーヴル(ヤギのチーズ)が多かったです。シェーヴル といっても本当に何種類もあります。生産者の作ったチーズを、地下の熟成室で保管しているようです。お客さんの要望のチーズを、小さい物はそのまま、大きい物はカットしてくれます。たくさんありすぎてわからないときはおすすめを聞けば丁寧に教えてくれますが、それでもわからなければいろいろ買って試してみるのが一番です。フランスのチーズは数えきれないほどあるのですから! 小さいものは「これと、これ」という感じで、大きいものは「このくらい」と手でアクションすれば買えますよ。

数えられないほどのチーズがあるから、たくさんのフロマージュリーがあります。実際のところ私もどのフロマージュリーが良いのか分かりません。熟成のことや技術も分かりませんから。でもフランス人はお気に入りのフロマージュリーがあって、きっとそこでは自分の好きなチーズ、美味しさ、雰囲気、お店の人とのコミュニケーションを楽しんでいるのでしょうね。
チーズが食べたくなりました。
ではみなさんお風邪にご注意を。それから花粉も! Merci et a bientôt!
<紹介したお店>
Pascal Trotté Fromagerie(パスカル・トロッテ)
97 Rue Saint Antoine, 75004 Paris
Tel 01 48 87 17 10
メトロ:St-Paul
花粉の季節到来となりました。私の身近ではたくさんの人が辛い思いをしています。きっとこれを読んでくださる方の中にもいらっしゃるでしょうね。花粉症はフランスにも多くあるようです。どうやら春は自然が人間を泣かせて復讐している、と言われるようです。確かにそうかもしれませんね。フランスでは何の花粉なのかな・・・。とにかくあのフランス人の高い鼻では花粉をたくさん吸い込んでしまうでしょう!!
さて、第13回のコラムでは、パリで取材してきた『エクラタンNo.40』の紹介を少ししました。今日はその続きを書きたいと思います。マレ地区の現地の人々に愛されている小さな専門店。今日はチーズ屋さんとマルシェのご紹介です。
フランスはチーズの国! 皆さんはチーズは好きですか? 今では日本でもフランスやその他の国のチーズがたくさん買えるようになりましたし、おいしいナチュラルチーズも製産されるようになりました。私も大好きです。
・・・が、日本で買うとフランスチーズはほんの少量でも高いですよね。。。フランスで気軽に食べていた時代を考えると、あまり日本では買えません。
チーズの好きな方はぜひフランスに行ったらいろいろと試してみてください。スーパーのチーズコーナーでも、ものすごくたくさんの種類があります。ホームステイしていた時代は、プレートにいっぱいのチーズをディナーの終盤に毎回出してくれました。おなかいっぱいでも別腹! 好きなものを好きなだけカットして食べます。そしてそのあとのデザートも別腹なんですよね。フランスに行った当初はフランス語も話せず、生活に慣れるのも大変でしたが、食事は美味しくて幸せな時間でした。なので田舎で過ごした最初の3ヶ月くらいで5~6キロアップしてしまいました。チーズとパン、バターが主な要因だと思います。美味しいですから! でも、他の外国人留学生もだいたい同じで、みんな少しずつ太っていったのが面白かったです。自分のことはあまり笑えませんが・・・。
面白かったといえば、フランス人でもチーズ嫌いはいるのですよ。最初はすごくびっくりしましたが、もうそういう人はニオイでダメ、ピザにのっているチーズでもダメなようです。私はチーズ嫌いのフランス人とスイス旅行をしたことがありますが、どうしても私がチーズフォンデュを食べたくて、専門店に無理矢理連れていったことがあります。店内は、チーズフォンデュを食べる人専用のエリアとそうでないエリアが分かれているほどチーズの香りがただよっているのですが、今思うと悪いことをしましたね。。。日本人でもおとうふや納豆、お寿司が苦手な人もいますし、フランス人だからってことはないのですね。キムチが嫌いな韓国人はいるのだろうか。
・・・話はそれましたが、チーズ。
やはりチーズも専門店で買うのがおすすめ。種類が分からないしドキドキしますが一度チャレンジしてみてください。今回取材したのは、マレ地区のサンタントワンヌ通りにあるチーズ専門店(フロマージュリー)『パスカル・トロッテ』。ご兄弟でされているそのフロマージュリーは、縦に長い狭いお店です(今回取材したお店はみな狭い、笑)。賑やかな通りに面しているので、次々にお客さんが出入りしていきます。(全然内容が違うけど)たとえば「コンビニ感覚」で美味しく良質なチーズをみなさん次々とさらっと買って帰っていきます。それだけフランス人の生活に欠かせない存在なのですね。

お 店の入り口にはなにやら木製の古い道具が置かれています。聞くと、昔のミルク撹拌機やバター製造機だそう! フランスのチーズ造りの歴史を感じますね。ミルクを入れるブリキっぽい入れ物もかわいいです。



店内は大忙し。本当にお客さんが途絶えません。シェーヴル(ヤギのチーズ)が多かったです。シェーヴル といっても本当に何種類もあります。生産者の作ったチーズを、地下の熟成室で保管しているようです。お客さんの要望のチーズを、小さい物はそのまま、大きい物はカットしてくれます。たくさんありすぎてわからないときはおすすめを聞けば丁寧に教えてくれますが、それでもわからなければいろいろ買って試してみるのが一番です。フランスのチーズは数えきれないほどあるのですから! 小さいものは「これと、これ」という感じで、大きいものは「このくらい」と手でアクションすれば買えますよ。

数えられないほどのチーズがあるから、たくさんのフロマージュリーがあります。実際のところ私もどのフロマージュリーが良いのか分かりません。熟成のことや技術も分かりませんから。でもフランス人はお気に入りのフロマージュリーがあって、きっとそこでは自分の好きなチーズ、美味しさ、雰囲気、お店の人とのコミュニケーションを楽しんでいるのでしょうね。
チーズが食べたくなりました。
ではみなさんお風邪にご注意を。それから花粉も! Merci et a bientôt!
<紹介したお店>
Pascal Trotté Fromagerie(パスカル・トロッテ)
97 Rue Saint Antoine, 75004 Paris
Tel 01 48 87 17 10
メトロ:St-Paul
Posted by eしずおかコラム at 12:00
2013年02月12日
第14回 シネクラブ(CINE-CLUB)
Bonjour! Ça va?
このコラムを書いている今日は関東で雪のようす。出勤や出張の方は大変ですね。静岡は本当に温暖でおだやか。若いころはその穏やかさに危機感を持っていましたが、今ではこんなに過ごしやすいところはなく大満足です。
さて、前回はパリで取材してきた内容満載のエクラタンNo.40の紹介を少ししました。今日はその続き・・・を書きたいところですが、ちょっと別のお話を。
数年前、エクラタンでは映画の好きな人たち2~3人でクラブを作りました。公開されている映画を各々が観てきて集まり、その感想をざっくばらんに語り合うというものです。映画は主にフランス映画、もしくはフランス語圏の映画。ミニシアター系のものがほとんどで、静岡のシネ・ギャラリーで上映されるものから主に選んでいます。
本当に友人たちの数人の集まりからはじまり、シネクラブの話を聞いて参加してくだるようになった方、友達の友達など、少しずつ映画の輪が広がっていきました。
「この俳優かっこいいよね」「別のこの映画にも出てるよね」とか、「このシーンはこう良かった/悪かった」「私だったらこうする!」など。映画を観ていて分かりにくかったシーンについて皆に聞いて、「あ、そういうことだったんだ」と気づいたり。
そんな感じで活動していく中、静岡大学のスティーヴ先生(エスパス・エクラタンでフランス語の講師も務めています)が映像の専門家でもあることから、シネクラブのコーディネーターを引き受けてくださることになりました。
形式はいつもと同じく、それぞれが感想を述べ合って、皆がどんなことを思ったのか、共感したり驚いたり。また、スティーヴ先生の解説により、映像の中に隠されているメッセージや、文学や歴史的背景、また文化や慣習の違い、フランス語表現・・・ひとつの映画の中からたくさんのことを知ることができるようになりました。まさに「目からウロコのシネクラブ」です。

このゆる―い、でもとても実のあるクラブが私は大好きで、参加者の方も毎回楽しみにしてくれます。はじめてひとりで参加される方も多いです。
ちなみに、次回のお題は『 シェフ! 三ツ星レストランの舞台裏へようこそ』。
ジャン・レノ演じる三ツ星レストランのシェフ、アレクサンドルとミカエル・ユーン演じる天才的な舌をもつジャッキーが“三ツ星”を守り抜くために奮闘する軽快でコミカルな物語。
フランスの高級レストランを扱ったフランス映画って、今までほとんどなかったんですよ。アメリカ映画で英語のものならいくつかありましたが。ですので私としてはやっと現れた!という感じです。有名シェフ監修の本格的な料理や白熱する厨房シーンも見どころ。
フランスらしい笑いのツボも満載で、きっと皆さんも観ながら大きな声で笑ってしまいますよ!(私は既に仕事上で5〜6回観ましたが何度観ても笑ってしまいます)
シネクラブ開催日:2013年3月2日(土)16:00~
◆場所:エスパス・エクラタン(静岡市葵区相生町6-20中央ビル4F)
◆会費:700円(静岡日仏協会会員は500円)
◆お申し込み:エクラタン山本まで info☆eclatant.net (☆を小文字の@に変えて送ってください)
あ、もちろん映画に詳しくなくたって参加できますよ。そしてシネクラブはもちろん「日本語」で行われますからご安心を(笑) フランス語を話せないんで・・・という方がいますが大丈夫です。
多くの人がフランス映画が好きになって、静岡の映画人口がますます増えるといいなあ、と思います。
ではみなさんお風邪・インフルエンザにご注意を。それから花粉も!
Merci et a bientôt!
このコラムを書いている今日は関東で雪のようす。出勤や出張の方は大変ですね。静岡は本当に温暖でおだやか。若いころはその穏やかさに危機感を持っていましたが、今ではこんなに過ごしやすいところはなく大満足です。
さて、前回はパリで取材してきた内容満載のエクラタンNo.40の紹介を少ししました。今日はその続き・・・を書きたいところですが、ちょっと別のお話を。
数年前、エクラタンでは映画の好きな人たち2~3人でクラブを作りました。公開されている映画を各々が観てきて集まり、その感想をざっくばらんに語り合うというものです。映画は主にフランス映画、もしくはフランス語圏の映画。ミニシアター系のものがほとんどで、静岡のシネ・ギャラリーで上映されるものから主に選んでいます。
本当に友人たちの数人の集まりからはじまり、シネクラブの話を聞いて参加してくだるようになった方、友達の友達など、少しずつ映画の輪が広がっていきました。
「この俳優かっこいいよね」「別のこの映画にも出てるよね」とか、「このシーンはこう良かった/悪かった」「私だったらこうする!」など。映画を観ていて分かりにくかったシーンについて皆に聞いて、「あ、そういうことだったんだ」と気づいたり。
そんな感じで活動していく中、静岡大学のスティーヴ先生(エスパス・エクラタンでフランス語の講師も務めています)が映像の専門家でもあることから、シネクラブのコーディネーターを引き受けてくださることになりました。
形式はいつもと同じく、それぞれが感想を述べ合って、皆がどんなことを思ったのか、共感したり驚いたり。また、スティーヴ先生の解説により、映像の中に隠されているメッセージや、文学や歴史的背景、また文化や慣習の違い、フランス語表現・・・ひとつの映画の中からたくさんのことを知ることができるようになりました。まさに「目からウロコのシネクラブ」です。

このゆる―い、でもとても実のあるクラブが私は大好きで、参加者の方も毎回楽しみにしてくれます。はじめてひとりで参加される方も多いです。
ちなみに、次回のお題は『 シェフ! 三ツ星レストランの舞台裏へようこそ』。
ジャン・レノ演じる三ツ星レストランのシェフ、アレクサンドルとミカエル・ユーン演じる天才的な舌をもつジャッキーが“三ツ星”を守り抜くために奮闘する軽快でコミカルな物語。
フランスの高級レストランを扱ったフランス映画って、今までほとんどなかったんですよ。アメリカ映画で英語のものならいくつかありましたが。ですので私としてはやっと現れた!という感じです。有名シェフ監修の本格的な料理や白熱する厨房シーンも見どころ。
フランスらしい笑いのツボも満載で、きっと皆さんも観ながら大きな声で笑ってしまいますよ!(私は既に仕事上で5〜6回観ましたが何度観ても笑ってしまいます)
シネクラブ開催日:2013年3月2日(土)16:00~
◆場所:エスパス・エクラタン(静岡市葵区相生町6-20中央ビル4F)
◆会費:700円(静岡日仏協会会員は500円)
◆お申し込み:エクラタン山本まで info☆eclatant.net (☆を小文字の@に変えて送ってください)
あ、もちろん映画に詳しくなくたって参加できますよ。そしてシネクラブはもちろん「日本語」で行われますからご安心を(笑) フランス語を話せないんで・・・という方がいますが大丈夫です。
多くの人がフランス映画が好きになって、静岡の映画人口がますます増えるといいなあ、と思います。
ではみなさんお風邪・インフルエンザにご注意を。それから花粉も!
Merci et a bientôt!
Posted by eしずおかコラム at 12:00