2013年06月11日
第21回 仕事のスタイルについて
Bonjour! Ça va?
暑い日が続いていますね。みなさんバテたりしていませんか?
早いもので、私がこのブログを担当させていただいてから1年が経とうとしています。
ブログも今回と、次回、残すところあと2回。
この2回で何を書こうか迷いますが、きっと女性の読者さんが多いでしょうから、私の女性としてのライフスタイルを(初めて)書いてみたいと思います。
実は、私は個人的なことを語るのが好きではありません。
いろいろな偏見や、誤解が怖いのかもしれません。
また、私個人の性格やステータスよりも、自分の仕事・作品(=たとえばエクラタン)の方を見てもらいたい、そう考えるからです。
これはどんな人が作っているのかな・・・、そう思っていただけるって素敵だと思います。
興味のない冊子だったらそう思っていただけないから。だからあえてあまり自分を出さずに来ました。これからもそうすると思います。
ただちょっと、今回をいい機会として、少し書いてみようと思いました。
私は東京で仕事をしている間に結婚し、夫の都合で仕事を辞め静岡に来ました。入りたくて入った会社、とても面白い仕事だったので、残念でしたが。その時妊娠をしていたので、もちろん静岡に来てすぐは職を探せず専業主婦。それまでが過酷な仕事の毎日だったので、ゆっくりできていい機会でした。出産も控えていましたし。
子どもが生まれ、しばらくは育児に。友達も少ない静岡での生活は正直寂しかったです。なんだかのんびりしていて、自分はこれでいいのかなと不安になりました。人前でしゃべることからも離れ、今後社会に復帰できるのか心配でした。
育児に忙しい毎日、子どもがお昼寝しているときか夜寝てくれているときだけが自分の勉強の時間でした。Macを購入し、いろいろなイラストを描いたりレイアウトをする練習をしました。フランス語も忘れないように勉強したり。
ベビーカーでの散歩のついでに、静岡でのフランスの情報収集。そうしていくうちに、子どもが1歳にも満たないころから、エクラタンを創刊しました。もちろん、編集の時間なんて1日にちょっとしか取れません。最初のころはページを折る作業も毎日深夜に自分でやっていたので、親指の皮がツルツルになるくらいほどでした。
エクラタンを配る際、ベビーカーを押していろいろなお店に打診。好意的に置いてくれる方が多い中、あるお店で「そんな小さな子を連れてまでやってんの?」と言われました。
すごく悲しくて、帰り道とぼとぼ泣いて帰った思い出があります。
エクラタンを見て、ご連絡をいただくこともあったのですが、アポを取るにも子どもがいては思うようにいきません。チャンスを逃すこともありました。
子どもは可愛くて愛しています。でも時々自分のやりたいこととの狭間で思い悩むこともあるのは、世の中のお母さん皆そうでしょう。
お子さんがいるからね~、と言われるのがとても嫌いでした。
何だか片手間にやっているように取られる気がして。
そこで私は、自分のステータスを言わないことを決意したのです。
家庭を持っているということ、そういう情報だけで女性の場合、経済的に自立しなくても趣味でやっているとか、そういう勝手な発想が嫌いでした。また、自分の意志でなく家族の都合で予定をキャンセルしたりということが私は好きではなかったので、たとえやむなくそういう理由があっても、相手が自分の情報を知らなければ、そう伝わらないはずです。
自分の時間がうまく取れないなら、何とか相手と時間を合わせられるように工面する。その日その時間はダメなんです、とは言わず、なんとか水面下でバタバタしつつ調整する。頼れる人は近くにいませんでしたが、いかにもカンタンに合わせたように何とかとする。母としては自分だけの都合で動けることが少ないですが、それを仕事相手には感じさせないよう努力しました。
自分自身で時間をかけて仕事のスタイルを築き、たとえば自宅のキッチン横スペースに仕事場を作り、家で仕事ができる環境に整えました。昼間できないことは夜やって、あまり寝られない日も多々あります。
子どもがいるから、結婚しているからできない、ということはないのです。ただ、子どもがいるから、結婚しているから、という言い訳も嫌です。実際たくさんの規制はありますが、だからといって何かのせいにしたくない。無理する必要はありませんが、そういうことを感じさせない仕事のスタイルを心がけてきました。
ですから、長年一緒にお仕事させていただいている方々も、私が独身だと思っていることも多々。でもそういう感覚が心地よいと感じています。
今私がこうして独立して活動ができているのは、もちろん家族のおかげ。家のことがかなりおろそかになってしまう時もありますが、仕事に関しては、一人前にやることを条件に厳しく接してくれた夫のおかげで成長しています。子どもも大きくなって、今は一番のサポーターです。
Merci et à bientôt!
暑い日が続いていますね。みなさんバテたりしていませんか?
早いもので、私がこのブログを担当させていただいてから1年が経とうとしています。
ブログも今回と、次回、残すところあと2回。
この2回で何を書こうか迷いますが、きっと女性の読者さんが多いでしょうから、私の女性としてのライフスタイルを(初めて)書いてみたいと思います。
実は、私は個人的なことを語るのが好きではありません。
いろいろな偏見や、誤解が怖いのかもしれません。
また、私個人の性格やステータスよりも、自分の仕事・作品(=たとえばエクラタン)の方を見てもらいたい、そう考えるからです。
これはどんな人が作っているのかな・・・、そう思っていただけるって素敵だと思います。
興味のない冊子だったらそう思っていただけないから。だからあえてあまり自分を出さずに来ました。これからもそうすると思います。
ただちょっと、今回をいい機会として、少し書いてみようと思いました。
私は東京で仕事をしている間に結婚し、夫の都合で仕事を辞め静岡に来ました。入りたくて入った会社、とても面白い仕事だったので、残念でしたが。その時妊娠をしていたので、もちろん静岡に来てすぐは職を探せず専業主婦。それまでが過酷な仕事の毎日だったので、ゆっくりできていい機会でした。出産も控えていましたし。
子どもが生まれ、しばらくは育児に。友達も少ない静岡での生活は正直寂しかったです。なんだかのんびりしていて、自分はこれでいいのかなと不安になりました。人前でしゃべることからも離れ、今後社会に復帰できるのか心配でした。
育児に忙しい毎日、子どもがお昼寝しているときか夜寝てくれているときだけが自分の勉強の時間でした。Macを購入し、いろいろなイラストを描いたりレイアウトをする練習をしました。フランス語も忘れないように勉強したり。
ベビーカーでの散歩のついでに、静岡でのフランスの情報収集。そうしていくうちに、子どもが1歳にも満たないころから、エクラタンを創刊しました。もちろん、編集の時間なんて1日にちょっとしか取れません。最初のころはページを折る作業も毎日深夜に自分でやっていたので、親指の皮がツルツルになるくらいほどでした。
エクラタンを配る際、ベビーカーを押していろいろなお店に打診。好意的に置いてくれる方が多い中、あるお店で「そんな小さな子を連れてまでやってんの?」と言われました。
すごく悲しくて、帰り道とぼとぼ泣いて帰った思い出があります。
エクラタンを見て、ご連絡をいただくこともあったのですが、アポを取るにも子どもがいては思うようにいきません。チャンスを逃すこともありました。
子どもは可愛くて愛しています。でも時々自分のやりたいこととの狭間で思い悩むこともあるのは、世の中のお母さん皆そうでしょう。
お子さんがいるからね~、と言われるのがとても嫌いでした。
何だか片手間にやっているように取られる気がして。
そこで私は、自分のステータスを言わないことを決意したのです。
家庭を持っているということ、そういう情報だけで女性の場合、経済的に自立しなくても趣味でやっているとか、そういう勝手な発想が嫌いでした。また、自分の意志でなく家族の都合で予定をキャンセルしたりということが私は好きではなかったので、たとえやむなくそういう理由があっても、相手が自分の情報を知らなければ、そう伝わらないはずです。
自分の時間がうまく取れないなら、何とか相手と時間を合わせられるように工面する。その日その時間はダメなんです、とは言わず、なんとか水面下でバタバタしつつ調整する。頼れる人は近くにいませんでしたが、いかにもカンタンに合わせたように何とかとする。母としては自分だけの都合で動けることが少ないですが、それを仕事相手には感じさせないよう努力しました。
自分自身で時間をかけて仕事のスタイルを築き、たとえば自宅のキッチン横スペースに仕事場を作り、家で仕事ができる環境に整えました。昼間できないことは夜やって、あまり寝られない日も多々あります。
子どもがいるから、結婚しているからできない、ということはないのです。ただ、子どもがいるから、結婚しているから、という言い訳も嫌です。実際たくさんの規制はありますが、だからといって何かのせいにしたくない。無理する必要はありませんが、そういうことを感じさせない仕事のスタイルを心がけてきました。
ですから、長年一緒にお仕事させていただいている方々も、私が独身だと思っていることも多々。でもそういう感覚が心地よいと感じています。
今私がこうして独立して活動ができているのは、もちろん家族のおかげ。家のことがかなりおろそかになってしまう時もありますが、仕事に関しては、一人前にやることを条件に厳しく接してくれた夫のおかげで成長しています。子どもも大きくなって、今は一番のサポーターです。
Merci et à bientôt!
Posted by eしずおかコラム at 12:00