2013年03月26日
第17回 フランスの日本
Bonjour! Ça va?
だいぶ暖かくなりました。みなさんいかがお過ごしですか? 桜の季節の後はみずみずしい新緑の季節ですね。私はこの新緑が大好きです。さて、今回は「エクラタン」の次号予告になりそうなお話をちょっとさせていただきたいと思います。フランスの中の日本について。
フランス人の日本好きは今では有名です。かつては日本画や華道や茶道、庭園などの芸術に興味を持つ人が多かったフランス人ですが、今は若者を中心に日本のマンガ、音楽、ゲームなどサブカルチャー(というのでしょうか?)を中心に人気があります。私が留学をしていた10数年前は大衆的ではなかったのですが、少数の人たちは熱狂的に日本のマンガ等を愛していると感じました。学生のパーティなどで声をかけてくるフランス人たちはたいていマンガ、アニメ好きでしたね。
私が仲良くしていたフランス人たちは、部屋中日本のものでいっぱい! 当時日本で流行っていた(いやそれ以前の)音楽、特にビジュアル系バンドは私も知らないものばかりで、彼らに教えてもらいました。当時は(年齢がバレますが・・・)今ほどインターネットも普及しておらず、情報収集はそう容易でなかったと思うのに、彼らのネットワークはすごかったです。ビジュアル系バンドの名前を挙げれば、黒夢、マリスミゼル、ルアージュ、ソフィア、SHAZNA、ラルクアンシエル、ラクリマクリスティ、などなど・・・彼らが目をつけたインディーズバンドがのちに日本でヒットしたりしていました。マンガも暇な時に私も借りて読んだり・・・助かっていました(笑)。
当時は「マンガ」という日本語も使われていましたが、「MANGA」と書くとフランス人は「モンギャ」と発音してしまうので、何のことかさっぱり最初は分かりませんでした。書店では「MANGA」のコーナーもすっかり確立して、今では「モンギャ」と発音する人はいなくなり「マンガ」とちゃんと認知されるようになりました。すごいですね。
FNAC(フランスで本やCD、DVDなどを扱う巨大ショップ)やヴァージンなどの書店に行くと、多くの人たちが座り込んで立ち読み(座り読み?)している姿があります。人気のある(あった)マンガは、AKIRA(これが元祖かも?)、NARUTO、ドラゴンボール、デスノート、ヒカルの碁、ONEPIECE、鋼の錬金術師、などなど。私は読んだことのないものも多いです。テレビアニメでは、セーラームーンやドラゴンボール、キャプテン翼、めぞん一刻などが人気です。面白いのは、登場人物の名前がフランス語になっているものもあること。記憶に残っているのは、キャプテン翼の主人公・翼君がオリヴィエ(若林君はトム)、めぞん一刻の響子さんはジュリエットになっていましたね。
日本映画も人気です。黒澤監督の作品はもちろん、北野武監督のものは大変人気があります。北野武の何がこんなにフランス人を引きつけるのでしょうか。独特なフィルム・ノワールの世界、無口な登場人物という芸術なのでしょうか・・・私にはまだ良くその理由が分かりませんが、フランスの映画館で観た「キッズ・リターン」には、多くの人が集まっていました。
そんな気軽な文化への興味から、奥深い日本文化への探求が始まるフランス人が多くいます。今では日本語を学ぶフランス人も多く、彼らの大半はそのきっかけをマンガ、音楽、映画だと言います。なんだかとても面白いです。
フランスのカフェなどで、「みんな日本語が分かんないから」と汚い日本語や悪口を言ってはいけませんよ。きっと日本語が分かるフランス人が周りにいますから!
そして、フランスに留学したい方はまずフランス語の勉強!はもちろん、日本のマンガやアニメを見ておくと、フランス人との会話が弾みます。ヒーローになることも!?
そういった何か「特技」的なものを持っていること、趣味をたくさんもっていることも、フランスでの生活を楽しくする秘訣です。
さてさて、そんな感じで次号エクラタンは、「フランスの日本」について多方面からご紹介したいと思います!
4月末くらいの発行予定です。楽しみにしてくださいね!!
Merci et à bientôt!
だいぶ暖かくなりました。みなさんいかがお過ごしですか? 桜の季節の後はみずみずしい新緑の季節ですね。私はこの新緑が大好きです。さて、今回は「エクラタン」の次号予告になりそうなお話をちょっとさせていただきたいと思います。フランスの中の日本について。
フランス人の日本好きは今では有名です。かつては日本画や華道や茶道、庭園などの芸術に興味を持つ人が多かったフランス人ですが、今は若者を中心に日本のマンガ、音楽、ゲームなどサブカルチャー(というのでしょうか?)を中心に人気があります。私が留学をしていた10数年前は大衆的ではなかったのですが、少数の人たちは熱狂的に日本のマンガ等を愛していると感じました。学生のパーティなどで声をかけてくるフランス人たちはたいていマンガ、アニメ好きでしたね。
私が仲良くしていたフランス人たちは、部屋中日本のものでいっぱい! 当時日本で流行っていた(いやそれ以前の)音楽、特にビジュアル系バンドは私も知らないものばかりで、彼らに教えてもらいました。当時は(年齢がバレますが・・・)今ほどインターネットも普及しておらず、情報収集はそう容易でなかったと思うのに、彼らのネットワークはすごかったです。ビジュアル系バンドの名前を挙げれば、黒夢、マリスミゼル、ルアージュ、ソフィア、SHAZNA、ラルクアンシエル、ラクリマクリスティ、などなど・・・彼らが目をつけたインディーズバンドがのちに日本でヒットしたりしていました。マンガも暇な時に私も借りて読んだり・・・助かっていました(笑)。
当時は「マンガ」という日本語も使われていましたが、「MANGA」と書くとフランス人は「モンギャ」と発音してしまうので、何のことかさっぱり最初は分かりませんでした。書店では「MANGA」のコーナーもすっかり確立して、今では「モンギャ」と発音する人はいなくなり「マンガ」とちゃんと認知されるようになりました。すごいですね。
FNAC(フランスで本やCD、DVDなどを扱う巨大ショップ)やヴァージンなどの書店に行くと、多くの人たちが座り込んで立ち読み(座り読み?)している姿があります。人気のある(あった)マンガは、AKIRA(これが元祖かも?)、NARUTO、ドラゴンボール、デスノート、ヒカルの碁、ONEPIECE、鋼の錬金術師、などなど。私は読んだことのないものも多いです。テレビアニメでは、セーラームーンやドラゴンボール、キャプテン翼、めぞん一刻などが人気です。面白いのは、登場人物の名前がフランス語になっているものもあること。記憶に残っているのは、キャプテン翼の主人公・翼君がオリヴィエ(若林君はトム)、めぞん一刻の響子さんはジュリエットになっていましたね。
日本映画も人気です。黒澤監督の作品はもちろん、北野武監督のものは大変人気があります。北野武の何がこんなにフランス人を引きつけるのでしょうか。独特なフィルム・ノワールの世界、無口な登場人物という芸術なのでしょうか・・・私にはまだ良くその理由が分かりませんが、フランスの映画館で観た「キッズ・リターン」には、多くの人が集まっていました。
そんな気軽な文化への興味から、奥深い日本文化への探求が始まるフランス人が多くいます。今では日本語を学ぶフランス人も多く、彼らの大半はそのきっかけをマンガ、音楽、映画だと言います。なんだかとても面白いです。
フランスのカフェなどで、「みんな日本語が分かんないから」と汚い日本語や悪口を言ってはいけませんよ。きっと日本語が分かるフランス人が周りにいますから!
そして、フランスに留学したい方はまずフランス語の勉強!はもちろん、日本のマンガやアニメを見ておくと、フランス人との会話が弾みます。ヒーローになることも!?
そういった何か「特技」的なものを持っていること、趣味をたくさんもっていることも、フランスでの生活を楽しくする秘訣です。
さてさて、そんな感じで次号エクラタンは、「フランスの日本」について多方面からご紹介したいと思います!
4月末くらいの発行予定です。楽しみにしてくださいね!!
Merci et à bientôt!
Posted by eしずおかコラム at 12:00