2013年05月28日
第20回 夏の思い出
Bonjour! Ça va?
もう既に暑い日が続いていますね。間もなく梅雨です。フランスにはもちろん梅雨がありませんが、近年は異常気象で雨の多い夏も多いようです。
基本的にフランスの夏は、日差しはジリジリと強いもののカラッとしていて、日本のような湿度による気だるさはあまりないです。日差しがなければとても過ごしやすいですね。夜は10時くらいまで明るく、みんなそれを満喫して夜遅くまでカフェやバーで語り合っている様子があります。
夏といえば、留学時代の夏を思い出します。
7月はパリの語学学校のコースに通いましたが、やっぱりバカンスムード。勉強半分で午後からは毎日カフェに行ったり遊んでいました(笑)。(その前までひたすら勉強していましたので・・・)パリのカフェはギャルソンたちも交代でバカンスに出るので、若いバイトのギャルソンたちも登場します。それがなかなか楽しみだったりして。
8月は、イギリスに留学していた友達と合流して、イタリア周遊旅行をしました。まず私のいるパリに集合し、夜行列車(クシェット)でミラノまで。タンクトップに短パン、リュック姿の女子3人旅です。女の子だけで少し心配でしたが、リュックに防犯ブザーをつけ、それを盗まれないよう枕にして就寝。ミラノにつくと、ホテル探しをしましたが、その辺に歩いていた日本人旅行者らしい男の子に声をかけ、彼の泊まっているところを紹介してもらいすぐに決定。夜は公園でその子やその友達たちとグラッパを飲みながら語り合ったりして、すごく若者らしい行き当たりばったりの旅になりました(その後彼らがパリに来た時にお世話したりして、恩返しができました)。
続いてフィレンツェへ。3人旅でしたが個別に行動して、私はフィレンツェから足を延ばしてボローニャに行ってみたりしました。列車の中で会った人たちと会話したり(フランス語をちょっと変えると通じたりするので面白いです)、若いころの無謀な旅は本当に楽しかったなと今思い返しています。
その後は、もっと南へ行ってみようかとローマへ。ここで3人のうち1人は都合でイギリスに帰っていきました。正直何だかあまりローマには長居をしたくなくて、1日足らずでまたまた南下。残った2人でナポリまで行ってみました。
ナポリはすごくワイルドな町でしたね。ノーヘルのスクーターと、シェパードみたいな大きい犬がその辺にたくさんいたことを覚えています。バカンスシーズンのため営業している店が少なかったですが、偶然開いていた店で食べたペスカトーレの美味しさは忘れられません。
ローマからボートに乗ってカプリ島へと行きました。またまた行き当たりばったりでしたが、天気も潮の調子もよく、手漕ぎの舟に乗り換えて、すんなり青の洞窟へ入ることができました。あの美しさはまだ鮮明に覚えています。カプリ島の岩から海に飛び込んだり、岩の上で日焼けをしたり。

青の洞窟
さて、もうそろそろバカンスが終わり。フランスに帰らなくてはいけません。
その前に、どこか砂浜のある町に寄りたいね、ということになり、行き先をフランス・カンヌに設定(ニースは石浜)。ローマから再び夜行で向かいました。
ここではあまり書けませんが、夜行列車の中で車掌さんに襲われそうになったり(日本じゃあり得ない!!)しましたが、無事にフランスに入国しました。着いたのは朝でした。列車は海沿いを走り、カンヌまでの美しいコートダジュールの眺めは最高でした。
カンヌでは、重たいリュックから最低限の荷物と水着を取り出し、コインロッカーへ。ビーチで一日中遊びました。それまで本当にビンボー旅行をしてきましたが、カンヌの小じゃれた雰囲気に女心がくすぐられ、この日は少しいいディナーをしたいねという話になりました。そこで、海沿いのレストランへ。お客さんはすでにいっぱい。入るまでにも時間がかかりました。
コースメニューを頼みましたが、なかなか料理が運ばれてこない。うーん、時間がないのに。。。夜にはパリ行きの夜行に乗らなくてはいけない。。。
そわそわしながらも最後のデザートまで大急ぎでいただき、お会計をして、駅までダッシュ! 持っていた紙袋の底が抜けて荷物をばらまいてしまったりしながら駅に到着。しかし、リュックの入っているコインロッカーの暗証番号を忘れた!
適当にボタンを押したら駅中に響き渡るくらいのサイレンがなり、ポリスがめんどくさそうに出動。大急ぎで事情を説明して、この目の前の電車に乗らないといけないんですと懇願。そんな中でも相手はギャグを飛ばしてきたりして、こっちにはそんな余裕はないのに! やっとのことで暗証番号の書かれているレシートを見つけ出し、ロッカーをオープン。ものすごい勢いで取り出し、ポリスにお礼を叫びながら走り、ギリギリで夜行に間に合いました。
そんなこんなで、セレブな旅ではありませんが、思い出深い旅となりました。
静岡市とカンヌ市は姉妹都市。また訪れていろいろな人と交流することができればいいなと思っています。
Merci et à bientôt!
もう既に暑い日が続いていますね。間もなく梅雨です。フランスにはもちろん梅雨がありませんが、近年は異常気象で雨の多い夏も多いようです。
基本的にフランスの夏は、日差しはジリジリと強いもののカラッとしていて、日本のような湿度による気だるさはあまりないです。日差しがなければとても過ごしやすいですね。夜は10時くらいまで明るく、みんなそれを満喫して夜遅くまでカフェやバーで語り合っている様子があります。
夏といえば、留学時代の夏を思い出します。
7月はパリの語学学校のコースに通いましたが、やっぱりバカンスムード。勉強半分で午後からは毎日カフェに行ったり遊んでいました(笑)。(その前までひたすら勉強していましたので・・・)パリのカフェはギャルソンたちも交代でバカンスに出るので、若いバイトのギャルソンたちも登場します。それがなかなか楽しみだったりして。
8月は、イギリスに留学していた友達と合流して、イタリア周遊旅行をしました。まず私のいるパリに集合し、夜行列車(クシェット)でミラノまで。タンクトップに短パン、リュック姿の女子3人旅です。女の子だけで少し心配でしたが、リュックに防犯ブザーをつけ、それを盗まれないよう枕にして就寝。ミラノにつくと、ホテル探しをしましたが、その辺に歩いていた日本人旅行者らしい男の子に声をかけ、彼の泊まっているところを紹介してもらいすぐに決定。夜は公園でその子やその友達たちとグラッパを飲みながら語り合ったりして、すごく若者らしい行き当たりばったりの旅になりました(その後彼らがパリに来た時にお世話したりして、恩返しができました)。
続いてフィレンツェへ。3人旅でしたが個別に行動して、私はフィレンツェから足を延ばしてボローニャに行ってみたりしました。列車の中で会った人たちと会話したり(フランス語をちょっと変えると通じたりするので面白いです)、若いころの無謀な旅は本当に楽しかったなと今思い返しています。
その後は、もっと南へ行ってみようかとローマへ。ここで3人のうち1人は都合でイギリスに帰っていきました。正直何だかあまりローマには長居をしたくなくて、1日足らずでまたまた南下。残った2人でナポリまで行ってみました。
ナポリはすごくワイルドな町でしたね。ノーヘルのスクーターと、シェパードみたいな大きい犬がその辺にたくさんいたことを覚えています。バカンスシーズンのため営業している店が少なかったですが、偶然開いていた店で食べたペスカトーレの美味しさは忘れられません。
ローマからボートに乗ってカプリ島へと行きました。またまた行き当たりばったりでしたが、天気も潮の調子もよく、手漕ぎの舟に乗り換えて、すんなり青の洞窟へ入ることができました。あの美しさはまだ鮮明に覚えています。カプリ島の岩から海に飛び込んだり、岩の上で日焼けをしたり。
青の洞窟
さて、もうそろそろバカンスが終わり。フランスに帰らなくてはいけません。
その前に、どこか砂浜のある町に寄りたいね、ということになり、行き先をフランス・カンヌに設定(ニースは石浜)。ローマから再び夜行で向かいました。
ここではあまり書けませんが、夜行列車の中で車掌さんに襲われそうになったり(日本じゃあり得ない!!)しましたが、無事にフランスに入国しました。着いたのは朝でした。列車は海沿いを走り、カンヌまでの美しいコートダジュールの眺めは最高でした。
カンヌでは、重たいリュックから最低限の荷物と水着を取り出し、コインロッカーへ。ビーチで一日中遊びました。それまで本当にビンボー旅行をしてきましたが、カンヌの小じゃれた雰囲気に女心がくすぐられ、この日は少しいいディナーをしたいねという話になりました。そこで、海沿いのレストランへ。お客さんはすでにいっぱい。入るまでにも時間がかかりました。
コースメニューを頼みましたが、なかなか料理が運ばれてこない。うーん、時間がないのに。。。夜にはパリ行きの夜行に乗らなくてはいけない。。。
そわそわしながらも最後のデザートまで大急ぎでいただき、お会計をして、駅までダッシュ! 持っていた紙袋の底が抜けて荷物をばらまいてしまったりしながら駅に到着。しかし、リュックの入っているコインロッカーの暗証番号を忘れた!
適当にボタンを押したら駅中に響き渡るくらいのサイレンがなり、ポリスがめんどくさそうに出動。大急ぎで事情を説明して、この目の前の電車に乗らないといけないんですと懇願。そんな中でも相手はギャグを飛ばしてきたりして、こっちにはそんな余裕はないのに! やっとのことで暗証番号の書かれているレシートを見つけ出し、ロッカーをオープン。ものすごい勢いで取り出し、ポリスにお礼を叫びながら走り、ギリギリで夜行に間に合いました。
そんなこんなで、セレブな旅ではありませんが、思い出深い旅となりました。
静岡市とカンヌ市は姉妹都市。また訪れていろいろな人と交流することができればいいなと思っています。
Merci et à bientôt!
Posted by eしずおかコラム at 12:00