2013年06月25日
第22回 おわりに(最終回)
Bonjour! Ça va?
暑い毎日、皆さんいかがお過ごしですか?
でもまだ夏はこれからが本番。ますます暑くなるでしょうね。
実は来月、南フランスに行くのです。夏のフランスは久しぶり。そして、パリに寄らない渡仏は初めて。その日を楽しみにがんばっていこう!と思います。
さて、今回が最後のコラムとなりました。
エクラタンの創刊から、今までのこと、思い出して懐かしく思ったり、知っていただく良い機会となりました。
最終回として、皆さんにお伝えしたいことを書いていきたいと思います。
フランス語を勉強したい皆さん。ぜひ始めてください!
そして本気で話せるようになりたい方。その道は長くて険しいものになるでしょう。フランス語に限らず語学は、教わったからできるというものではありません。常に単語を調べたり、言いたい表現を作ってみたり。単語を繰り返し言って覚えたり。自分で努力しなければ話せるようになんかなりません。そして自信をもって大きな声で話してください。この声の大きさが、日本人の弱いところであると思います。
もしこれから海外に留学しようかなと考えている皆さん。ぜひその思いを実現してください。
たとえ短くても、旅行でなく海外で生活した経験というものは大きいと思います。経験は一生の宝物です。ただ、たとえば親の援助で行けるような幸せな方。感謝の気持ちを忘れず、何か必ず習得してくるぞという意気込みで旅立ってください。使命感をもって毎日過ごすこと、この意識だけでも毎日はずっと有意義なものになります。そして、親への感謝をもち続け、還元をいつか必ずしてください。
フランスへ留学したこと、それを何かの形で活かすこと。どんな形でもよいと思います。やはり、せっかく行くのですから。「活かせる機会と環境がないから」そんなことは誰でも言えます。活かす環境を作ってください。
社会人になって、留学したかった夢をかなえたい皆さん。素晴らしいと思います!目標に向かうのは、年齢は関係ありません。いつだって、旅立てるのです。
夢に描いていたあのフランスの風景が、日常の一部になる。自分の生活の一部になる。そんなこと素敵ですよね。
留学でなくても、何かを始めたいと思っている方、ビジネスを興したいと考えている方。ぜひ第一歩を踏み出してください。何か始めれば、きっと何かがついてくるはずです。何もせずに嘆いているよりも、何か始めて失敗するほうがまだ成長があると思います。
私はと言えば、この10年間、毎日が試行錯誤で、失敗の連続でした。自信を喪失したり、もう辞めようかと思ったり。でも、同時にたくさんの出逢いと達成感も味わいました。
これからどうしていくのか。私にも分かりません。
エクラタンをいつまで続けていくのかも。
今までは、もちろん毎回ステップアップしながらも、頑に続けることに意義があると続けてきました。でも今後はもう一歩進んだ考え方をしなければいけません。
ただ、今まで少しずつ作ってきた自分の中の「軸」は、これからも私の中心にあると思います。それを自信と武器に、これからも前を進んで行きたいです。
冒頭に書きましたが、来月フランスへ行きます。
エクラタンや、今後の活動の素材になるようなものをたくさん集めてきて、必ずそれを発揮したいと思います。楽しみにしていてくださいね。
いままで私のつたないコラムを読んできてくださった皆さん、本当にありがとうございます。
そしてこういう機会を作ってくださったeしずおかの皆さん、ありがとうございました。
いつか、エスパス・エクラタンやイベントに遊びにきてくださいね!!
Merci beaucoup et à bientôt!
山本ひとみ
**********************
本コラム「エクラタン日々」は今回が最終回です。
これまでに紹介した映画は全22本。コラムは下記からお読みいただけます。
第2回 私のフランス留学回想
第1回 『エクラタン』のはじまり
暑い毎日、皆さんいかがお過ごしですか?
でもまだ夏はこれからが本番。ますます暑くなるでしょうね。
実は来月、南フランスに行くのです。夏のフランスは久しぶり。そして、パリに寄らない渡仏は初めて。その日を楽しみにがんばっていこう!と思います。
さて、今回が最後のコラムとなりました。
エクラタンの創刊から、今までのこと、思い出して懐かしく思ったり、知っていただく良い機会となりました。
最終回として、皆さんにお伝えしたいことを書いていきたいと思います。
フランス語を勉強したい皆さん。ぜひ始めてください!
そして本気で話せるようになりたい方。その道は長くて険しいものになるでしょう。フランス語に限らず語学は、教わったからできるというものではありません。常に単語を調べたり、言いたい表現を作ってみたり。単語を繰り返し言って覚えたり。自分で努力しなければ話せるようになんかなりません。そして自信をもって大きな声で話してください。この声の大きさが、日本人の弱いところであると思います。
もしこれから海外に留学しようかなと考えている皆さん。ぜひその思いを実現してください。
たとえ短くても、旅行でなく海外で生活した経験というものは大きいと思います。経験は一生の宝物です。ただ、たとえば親の援助で行けるような幸せな方。感謝の気持ちを忘れず、何か必ず習得してくるぞという意気込みで旅立ってください。使命感をもって毎日過ごすこと、この意識だけでも毎日はずっと有意義なものになります。そして、親への感謝をもち続け、還元をいつか必ずしてください。
フランスへ留学したこと、それを何かの形で活かすこと。どんな形でもよいと思います。やはり、せっかく行くのですから。「活かせる機会と環境がないから」そんなことは誰でも言えます。活かす環境を作ってください。
社会人になって、留学したかった夢をかなえたい皆さん。素晴らしいと思います!目標に向かうのは、年齢は関係ありません。いつだって、旅立てるのです。
夢に描いていたあのフランスの風景が、日常の一部になる。自分の生活の一部になる。そんなこと素敵ですよね。
留学でなくても、何かを始めたいと思っている方、ビジネスを興したいと考えている方。ぜひ第一歩を踏み出してください。何か始めれば、きっと何かがついてくるはずです。何もせずに嘆いているよりも、何か始めて失敗するほうがまだ成長があると思います。
私はと言えば、この10年間、毎日が試行錯誤で、失敗の連続でした。自信を喪失したり、もう辞めようかと思ったり。でも、同時にたくさんの出逢いと達成感も味わいました。
これからどうしていくのか。私にも分かりません。
エクラタンをいつまで続けていくのかも。
今までは、もちろん毎回ステップアップしながらも、頑に続けることに意義があると続けてきました。でも今後はもう一歩進んだ考え方をしなければいけません。
ただ、今まで少しずつ作ってきた自分の中の「軸」は、これからも私の中心にあると思います。それを自信と武器に、これからも前を進んで行きたいです。
冒頭に書きましたが、来月フランスへ行きます。
エクラタンや、今後の活動の素材になるようなものをたくさん集めてきて、必ずそれを発揮したいと思います。楽しみにしていてくださいね。
いままで私のつたないコラムを読んできてくださった皆さん、本当にありがとうございます。
そしてこういう機会を作ってくださったeしずおかの皆さん、ありがとうございました。
いつか、エスパス・エクラタンやイベントに遊びにきてくださいね!!
Merci beaucoup et à bientôt!
山本ひとみ
**********************
本コラム「エクラタン日々」は今回が最終回です。
これまでに紹介した映画は全22本。コラムは下記からお読みいただけます。
第2回 私のフランス留学回想
第1回 『エクラタン』のはじまり
Posted by eしずおかコラム at 12:00
2013年05月14日
第19回 エクラタンNo.41が発行されました
Bonjour! Ça va? 夏が近づくと、なんだかワクワクする私です(暑いのはイヤですけど)。皆さんいかがお過ごしですか?
さて、エクラタンのNo.41が発行されました。表紙はコチラ。

photo :Yukie Kondo
結構インパクトの強い表紙になりましたが、こちらはフランス・パリで開催されている『ジャパンエキスポ』というイベントでのワンショット。フランス人の女の子2人がコスプレしています。いったい何のコスプレなのか?? きっと分かる人には分かる世界なのでしょうね!

photo :Yukie Kondo
伝統と現代が共存する日本は、フランス人にとってすごくミステリアスで、刺激的で、独特な文化のようです。伝統文化、ハイテクノロジーを擁する日本を楽しもうと、数人のフランス人の若者たちが立ち上げたイベント『ジャパンエキスポ』。今年も7月4日~7日、パリで開催されます。マンガやグッズなどの販売、日本食のお店などが会場にぎっしり。たくさんの人でいっぱいになります。昨年のファッション部門名誉ゲストは、きゃりーぱみゅぱみゅさんで、特別イベントHARAJYUKU KAWAii!!! Fashon show in Paris では彼女のミニライブも行われました。今年のゲストも楽しみですね。
ちなみに、KAWAII(カワイイ)という日本語は、ほぼフランスにも渡っているようです。辞書に載っているという話も聞きましたが。。。たとえばフランス語の「Art de vivre(アールドヴィーヴル)」のように訳すのが不可能な、奥深い言葉、、その文化を知ってこそ意味がわかる言葉というものがあります。「カワイイ」という日本語も、きっとその類であると思います。
興味深いのは、サブカルチャーを単に楽しむ、というイベントではなく、このイベントから産業や日仏の国交の重要な資料も得られるということ。マンガから日本に興味をもった若者が、日本語を学び、世界で活躍していく。そのような広がりはとても興味深いことです。
エクラタンNo.41には他にも楽しい情報があります。ぜひ設置店で見つけて読んでください。また次回ご紹介しますね!
あ、そうそう! ここ静岡でもフランスを楽しむイベント『シズオカ・カンヌウイーク』がもうすぐ開催されます。5月18日(土)はオープニングイベントとして、私たちエクラタンと静岡日仏協会で、「日仏ワインバー」をやりますので、ぜひお越しくださいね。
日時:5月18日(土) 13時30分~17時頃まで
場所:旧静岡ピカデリーZERO(静岡市葵区七間町12/サークルK七間町店隣り)
申込みは不要です。気軽にふらっと寄ってください。なお、15時ころから乾杯ワインを振る舞いますので、その時がチャンスですよ。(なくなり次第終了)
Merci et à bientôt!
さて、エクラタンのNo.41が発行されました。表紙はコチラ。

photo :Yukie Kondo
結構インパクトの強い表紙になりましたが、こちらはフランス・パリで開催されている『ジャパンエキスポ』というイベントでのワンショット。フランス人の女の子2人がコスプレしています。いったい何のコスプレなのか?? きっと分かる人には分かる世界なのでしょうね!

photo :Yukie Kondo
伝統と現代が共存する日本は、フランス人にとってすごくミステリアスで、刺激的で、独特な文化のようです。伝統文化、ハイテクノロジーを擁する日本を楽しもうと、数人のフランス人の若者たちが立ち上げたイベント『ジャパンエキスポ』。今年も7月4日~7日、パリで開催されます。マンガやグッズなどの販売、日本食のお店などが会場にぎっしり。たくさんの人でいっぱいになります。昨年のファッション部門名誉ゲストは、きゃりーぱみゅぱみゅさんで、特別イベントHARAJYUKU KAWAii!!! Fashon show in Paris では彼女のミニライブも行われました。今年のゲストも楽しみですね。
ちなみに、KAWAII(カワイイ)という日本語は、ほぼフランスにも渡っているようです。辞書に載っているという話も聞きましたが。。。たとえばフランス語の「Art de vivre(アールドヴィーヴル)」のように訳すのが不可能な、奥深い言葉、、その文化を知ってこそ意味がわかる言葉というものがあります。「カワイイ」という日本語も、きっとその類であると思います。
興味深いのは、サブカルチャーを単に楽しむ、というイベントではなく、このイベントから産業や日仏の国交の重要な資料も得られるということ。マンガから日本に興味をもった若者が、日本語を学び、世界で活躍していく。そのような広がりはとても興味深いことです。
エクラタンNo.41には他にも楽しい情報があります。ぜひ設置店で見つけて読んでください。また次回ご紹介しますね!
あ、そうそう! ここ静岡でもフランスを楽しむイベント『シズオカ・カンヌウイーク』がもうすぐ開催されます。5月18日(土)はオープニングイベントとして、私たちエクラタンと静岡日仏協会で、「日仏ワインバー」をやりますので、ぜひお越しくださいね。
日時:5月18日(土) 13時30分~17時頃まで
場所:旧静岡ピカデリーZERO(静岡市葵区七間町12/サークルK七間町店隣り)
申込みは不要です。気軽にふらっと寄ってください。なお、15時ころから乾杯ワインを振る舞いますので、その時がチャンスですよ。(なくなり次第終了)
Merci et à bientôt!
Posted by eしずおかコラム at 12:00
2012年12月18日
第11回 PARIS
Bonjour! Ça va?
これを書いている2日前までパリに行ってきました。まだちょっぴりボケボケしていますが、パリの余韻の残っている中、写真を整理しながら「本当に良い旅だったな」と思い返しています。
何回かに渡ってしまうと思いますが、まずは初日のことを。
今回は仕事が大半のスケジュールでした。一緒に行ったのは私を含め5人。
都合で早朝にパリ着の便に乗りました。重い荷物を持ちながら今回借りるアパートのチェックインまでの時間をどう過ごそうかが課題でしたが、いろいろ考えて名案を思いつきました。大きなタクシーを貸し切りにして、パリ市内をぐるぐると回ってもらったのです。5人のうち3人はパリが初めて。ですからだいたいの土地勘を得てもらうにはちょうどよいイントロでした。まずはシャンゼリゼへ。着いたのは朝5時くらい。

誰もいない凱旋門
空気が澄んでいて、人や車がほとんどいなくて、写真を撮るにはもってこいの時間でした。しかも凱旋門の周りは5〜6車線の円形の道路になっているのですが、普段は車がたくさんなのに、誰もいないので、タクシーで何周もぐるぐると回ってもらうことができました(みんな感激)。
でもみなさんお気をつけくださいね。シャンゼリゼは明るくて良いですが、暗い道では朝方の方が深夜よりも危険な感じもします。酔っぱらいの人もいますし。
そのあとはコンコルド、ヴァンドーム広場、エッフェル塔へ。

エッフェル塔の下から
つづいてはルーヴル美術館、オペラ座を回ってもらい、7時半開店のラデュレへ。朝ご飯を食べに行きました。実は私は何度もパリに行っているのに初ラデュレ。住んでいたりするとそんな高価なところは行かないんです。他の方と一緒に来ると、そういった面でいろいろ体験できて良いです。

シャンゼリゼのラデュレで朝ご飯
テーブルいっぱいに、きれいな食器とパン、フレッシュジュース、コーヒー等が並びます。フレンチトーストや卵料理も注文しました。ふと隣を見ると、フランス人男性が新聞を読みながら1人で過ごしていたり、恋人と待ち合わせ、またビジネスマンらしきフランス人男性のグループもいました。しばらくすると観光客もやってきましたが、現地の人もそうして利用しているんですね(とはいえ裕福な方々かと思いますが…)。
とにかくお店は宮殿のように美しく、サービスの方も朝早くから笑顔で優しく、とてもキュートで気分よく過ごせました。
さてさて、時間もこうして過ぎていきましたので、今回借りるアパルトマン(アパート)へ。場所は5人が泊まれる広さのところを優先して選びました。レアールの駅のすぐ近くです。2階続きのアパルトマンで、上階にリビングと食卓、キッチンがあり、下階に寝室とバスルームがあります。

アパルトマンのリビング

キッチン
何度目かのパリの方にはアパートをおすすめします。マルシェやスーパーで食材を買って、パン屋でバゲットを買って、ワインを飲みながらアパートで過ごすのも良いものです。日本で2~3倍するワインや、チーズを気兼ねなく買えるのは嬉しいですものね! そして私は洗濯機が使えることが便利だと思いますよ。フランスの洗剤や柔軟剤は良い香りがして大好きです。帰りのスーツケースの中が汚れ物でいっぱい、、というのが無いのが嬉しいです。
ただ、アパートの場合責任やトラブルもつきものですし、古い物件は慣れていないので不便を感じることもあります。オーナーさんがフランス人ならやりとりができないと少し大変かなとも思います。日本人のサービスのところもありますからそちらを利用しても良いですね。ただしちょっと割高かな。
さて、ちょっぴりアパートで休息したあとは再び外出。皆さんの希望でルーヴル近くのアンジェリーナへ。私は友達が来るたびに行っているので何度目かな。。? 高級感のある店内はとても広く、いつも満席です。
ただし、ご注意ください。名物モンブランはとーっても大きくて濃厚、甘いです!2人で1つくらいが良いのではないでしょうか??

アンジェリーナのモンブラン
こんな感じで長い初日は過ぎていきました。
とにかく楽しくて有意義な旅でした。次回もパリのことを書きますね。
最後におまけ。ギャラリー・ラファイエットのクリスマスツリーを。

Merci et a bientôt!
これを書いている2日前までパリに行ってきました。まだちょっぴりボケボケしていますが、パリの余韻の残っている中、写真を整理しながら「本当に良い旅だったな」と思い返しています。
何回かに渡ってしまうと思いますが、まずは初日のことを。
今回は仕事が大半のスケジュールでした。一緒に行ったのは私を含め5人。
都合で早朝にパリ着の便に乗りました。重い荷物を持ちながら今回借りるアパートのチェックインまでの時間をどう過ごそうかが課題でしたが、いろいろ考えて名案を思いつきました。大きなタクシーを貸し切りにして、パリ市内をぐるぐると回ってもらったのです。5人のうち3人はパリが初めて。ですからだいたいの土地勘を得てもらうにはちょうどよいイントロでした。まずはシャンゼリゼへ。着いたのは朝5時くらい。

誰もいない凱旋門
空気が澄んでいて、人や車がほとんどいなくて、写真を撮るにはもってこいの時間でした。しかも凱旋門の周りは5〜6車線の円形の道路になっているのですが、普段は車がたくさんなのに、誰もいないので、タクシーで何周もぐるぐると回ってもらうことができました(みんな感激)。
でもみなさんお気をつけくださいね。シャンゼリゼは明るくて良いですが、暗い道では朝方の方が深夜よりも危険な感じもします。酔っぱらいの人もいますし。
そのあとはコンコルド、ヴァンドーム広場、エッフェル塔へ。

エッフェル塔の下から
つづいてはルーヴル美術館、オペラ座を回ってもらい、7時半開店のラデュレへ。朝ご飯を食べに行きました。実は私は何度もパリに行っているのに初ラデュレ。住んでいたりするとそんな高価なところは行かないんです。他の方と一緒に来ると、そういった面でいろいろ体験できて良いです。

シャンゼリゼのラデュレで朝ご飯
テーブルいっぱいに、きれいな食器とパン、フレッシュジュース、コーヒー等が並びます。フレンチトーストや卵料理も注文しました。ふと隣を見ると、フランス人男性が新聞を読みながら1人で過ごしていたり、恋人と待ち合わせ、またビジネスマンらしきフランス人男性のグループもいました。しばらくすると観光客もやってきましたが、現地の人もそうして利用しているんですね(とはいえ裕福な方々かと思いますが…)。
とにかくお店は宮殿のように美しく、サービスの方も朝早くから笑顔で優しく、とてもキュートで気分よく過ごせました。
さてさて、時間もこうして過ぎていきましたので、今回借りるアパルトマン(アパート)へ。場所は5人が泊まれる広さのところを優先して選びました。レアールの駅のすぐ近くです。2階続きのアパルトマンで、上階にリビングと食卓、キッチンがあり、下階に寝室とバスルームがあります。

アパルトマンのリビング

キッチン
何度目かのパリの方にはアパートをおすすめします。マルシェやスーパーで食材を買って、パン屋でバゲットを買って、ワインを飲みながらアパートで過ごすのも良いものです。日本で2~3倍するワインや、チーズを気兼ねなく買えるのは嬉しいですものね! そして私は洗濯機が使えることが便利だと思いますよ。フランスの洗剤や柔軟剤は良い香りがして大好きです。帰りのスーツケースの中が汚れ物でいっぱい、、というのが無いのが嬉しいです。
ただ、アパートの場合責任やトラブルもつきものですし、古い物件は慣れていないので不便を感じることもあります。オーナーさんがフランス人ならやりとりができないと少し大変かなとも思います。日本人のサービスのところもありますからそちらを利用しても良いですね。ただしちょっと割高かな。
さて、ちょっぴりアパートで休息したあとは再び外出。皆さんの希望でルーヴル近くのアンジェリーナへ。私は友達が来るたびに行っているので何度目かな。。? 高級感のある店内はとても広く、いつも満席です。
ただし、ご注意ください。名物モンブランはとーっても大きくて濃厚、甘いです!2人で1つくらいが良いのではないでしょうか??

アンジェリーナのモンブラン
こんな感じで長い初日は過ぎていきました。
とにかく楽しくて有意義な旅でした。次回もパリのことを書きますね。
最後におまけ。ギャラリー・ラファイエットのクリスマスツリーを。

Merci et a bientôt!
Posted by eしずおかコラム at 12:00
2012年12月04日
第10回 旅行支度
Bonjour! Ça va?
だいぶ寒くなってまいりました。間もなくパリに行きますが、もっと寒いんだろうなあ。
このブログがアップされている頃はフランスかな。
そうそう、日本からのお土産は、月並みですがお菓子、日本酒が喜ばれます。キレイな和風の缶に入った緑茶も良いですね。私がフランスに住んでいた時は、緑茶に砂糖を入れて飲むフランス人が多くて愕然としましたが、今は緑茶がより認知されてきて、日本と同じように飲まれているようです。また、これはある程度知っている方向けですが、わさびも人気ですので、チューブタイプのものを差し上げてもいいですね。
扇子や、和柄のてぬぐいも軽くて持って行きやすいです。食べ物は好みがあるので、最近はもっぱら、パリでも人気のユニクロや無印良品製品が多いですね。今回、フランス在住の友人へのお土産はユニクロの「ヒートテック」です(笑)。日本のテクノロジーは素晴らしいですね。ユニクロや無印良品製品は、パリでは高くて高級(シック)なイメージです。または、おもしろ路線で、様々なキャラクター付きの靴下やルームシューズなども喜ばれますよ。フランスでは見かけないですから。

パリのシックなマレ地区にある無印良品
さて、最近は年に1度フランスに訪れる機会を作っているのですが、旅行支度は私はとっても苦手です。きっと、優柔不断なんですね。。実家にちょっと帰省するときでも大荷物ですから(そして大半はたいてい使わない)。
帰りは決まってスーツケースの重量オーバーになるので、行きの時点からなるべく荷物を少なくしようとしているんですが、あれもこれも入れてしまいます。
1週間程度の旅行でも、私はやはり日本食が恋しくなります。若い頃はそうでもなかったんですけどね。お茶漬け食べたい!ラーメン食べたい!と思ってしまいます。
なので、お味噌汁のパックや、お茶のティーバッグなどは必須です。ミニサイズのカップ麺も入れました。フランスのパンは美味しいので、毎日でも食べられますが、ちょっぴりホッとしたい時にはお味噌汁。。
今回はレンタカーの移動もあるので、スマホが大活躍しそうな予感です。ポータブルのWiFiも持っていこうかと思います。このあたりは年々事情が変化しているので、常に情報をキャッチしていなくてはいけないですね。。うーん大変。
毎回荷造りに奮闘する私ですが、スマートにさくさくっと海外に出かけられるようになりたいです。いつかエクラタンで皆さんがどうされているのか、その術を取材して特集しようかな(私のため、笑)!
それから、日本は本当に海外旅行関係の情報が豊富ですね。調べれば何でも出てきます。パリのガイドブックは本当にたくさんあって、フランス人に言わせれば「その仏語版が欲しい」そうですよ!
ただ、そんなたくさんの情報を眺めていていつも思うこと。どのくらい有効な情報なのかなー。本当に美味しいのかなー、本当に面白いのかなー。本当に信頼できるのかな。等。
そんなことを考えて、エクラタンの制作のペースを今ゆっくりペースにしています。自分で見聞きした情報だけを載せられたらいいなと思うことが多々あり。読者の皆さんにも、小さいですがよい情報が載っている紙として信頼していただけるようにがんばります。
次回はきっとフランスからのレポートになります。楽しみにお待ちくださいね♪
Merci et a bientôt!
だいぶ寒くなってまいりました。間もなくパリに行きますが、もっと寒いんだろうなあ。
このブログがアップされている頃はフランスかな。
そうそう、日本からのお土産は、月並みですがお菓子、日本酒が喜ばれます。キレイな和風の缶に入った緑茶も良いですね。私がフランスに住んでいた時は、緑茶に砂糖を入れて飲むフランス人が多くて愕然としましたが、今は緑茶がより認知されてきて、日本と同じように飲まれているようです。また、これはある程度知っている方向けですが、わさびも人気ですので、チューブタイプのものを差し上げてもいいですね。
扇子や、和柄のてぬぐいも軽くて持って行きやすいです。食べ物は好みがあるので、最近はもっぱら、パリでも人気のユニクロや無印良品製品が多いですね。今回、フランス在住の友人へのお土産はユニクロの「ヒートテック」です(笑)。日本のテクノロジーは素晴らしいですね。ユニクロや無印良品製品は、パリでは高くて高級(シック)なイメージです。または、おもしろ路線で、様々なキャラクター付きの靴下やルームシューズなども喜ばれますよ。フランスでは見かけないですから。

パリのシックなマレ地区にある無印良品
さて、最近は年に1度フランスに訪れる機会を作っているのですが、旅行支度は私はとっても苦手です。きっと、優柔不断なんですね。。実家にちょっと帰省するときでも大荷物ですから(そして大半はたいてい使わない)。
帰りは決まってスーツケースの重量オーバーになるので、行きの時点からなるべく荷物を少なくしようとしているんですが、あれもこれも入れてしまいます。
1週間程度の旅行でも、私はやはり日本食が恋しくなります。若い頃はそうでもなかったんですけどね。お茶漬け食べたい!ラーメン食べたい!と思ってしまいます。
なので、お味噌汁のパックや、お茶のティーバッグなどは必須です。ミニサイズのカップ麺も入れました。フランスのパンは美味しいので、毎日でも食べられますが、ちょっぴりホッとしたい時にはお味噌汁。。
今回はレンタカーの移動もあるので、スマホが大活躍しそうな予感です。ポータブルのWiFiも持っていこうかと思います。このあたりは年々事情が変化しているので、常に情報をキャッチしていなくてはいけないですね。。うーん大変。
毎回荷造りに奮闘する私ですが、スマートにさくさくっと海外に出かけられるようになりたいです。いつかエクラタンで皆さんがどうされているのか、その術を取材して特集しようかな(私のため、笑)!
それから、日本は本当に海外旅行関係の情報が豊富ですね。調べれば何でも出てきます。パリのガイドブックは本当にたくさんあって、フランス人に言わせれば「その仏語版が欲しい」そうですよ!
ただ、そんなたくさんの情報を眺めていていつも思うこと。どのくらい有効な情報なのかなー。本当に美味しいのかなー、本当に面白いのかなー。本当に信頼できるのかな。等。
そんなことを考えて、エクラタンの制作のペースを今ゆっくりペースにしています。自分で見聞きした情報だけを載せられたらいいなと思うことが多々あり。読者の皆さんにも、小さいですがよい情報が載っている紙として信頼していただけるようにがんばります。
次回はきっとフランスからのレポートになります。楽しみにお待ちくださいね♪
Merci et a bientôt!
Posted by eしずおかコラム at 12:00
2012年11月20日
第9回 リヨンの市場
Bonjour! Ça va? 皆さん風邪などひいていませんか?
最近はすっかり寒くなりましたね。それでも静岡の冬は暖かい!と毎年感じます。フランスは寒いですよ~。
さて、今回は、昨年の冬フランスに行った時のことを書きたいと思います。昨年は、私が講師を担当させていたただいている調理製菓の専門学校の生徒さんたちとの研修旅行でした。寒いですが、美味しいものを食べたり、クリスマスのイルミネーションを見たり、素敵な季節です。

お菓子やさんの前で歓声をあげるパティシエールの卵たち
まずは、リヨンで出会ったものたちについて。
リヨンの旧市街を歩いていたら、ちょうどクリスマスの飾り付けをしているレストランに出会いました。なんだかちょっと得した気分。こうして各お店は工夫を凝らしているんですね。町はクリスマスの飾りでいっぱいです。

前を人が通っていますが・・・

下にいる人が指示しています
リヨンで大好きなところといえば、中央市場(Les Halles de Lyon Paul Bocuse)。偉大なシェフ、ポール・ボキューズ名前のついた大きな屋内市場で、あらゆる食材が売られています。

お肉屋さん

ここでは生牡蠣のスタンドに寄りました。
注文するとおじさんたちが威勢よく殻をむいてくれます。

そしてこんな感じに、立食のテーブルまで運んでくれます。もちろん白ワインと!
安くて美味しくて至福を感じます。が、生牡蠣はあたる可能性もあります。旅行中は体調が不安定ですから特に気をつけてくださいね。
市場といっても、オシャレなディスプレイのお店ばかりです。こちらはお菓子やさん。美しいお菓子が並びます。

何軒かあるパティスリーのひとつ
お客さんは近所の主婦や業者さんたちばかりではないんですよ。ビシっときまったスーツを来たビジネスマンもランチに来ます。もちろんお年寄りのカップルがのんびりとお買い物をしたりカフェで休憩している様子も微笑ましいです。


市場内にはレストランもたくさんあります。リーズナブルですし気軽に入れるのが良いところ。私のお気に入りは、トリュフ専門店。気軽にトリュフのお料理が食べられます。この日のディナーに向けてランチはちょっとだけ。あ、ワインは飲みますよ。

トリュフ入りラビオリ
さてさて、今年ももうすぐフランスに行きます。今回は取材がたくさん入っています。
またこちらのブログでもご紹介しますね! Merci et a bientôt!
最近はすっかり寒くなりましたね。それでも静岡の冬は暖かい!と毎年感じます。フランスは寒いですよ~。
さて、今回は、昨年の冬フランスに行った時のことを書きたいと思います。昨年は、私が講師を担当させていたただいている調理製菓の専門学校の生徒さんたちとの研修旅行でした。寒いですが、美味しいものを食べたり、クリスマスのイルミネーションを見たり、素敵な季節です。

お菓子やさんの前で歓声をあげるパティシエールの卵たち
まずは、リヨンで出会ったものたちについて。
リヨンの旧市街を歩いていたら、ちょうどクリスマスの飾り付けをしているレストランに出会いました。なんだかちょっと得した気分。こうして各お店は工夫を凝らしているんですね。町はクリスマスの飾りでいっぱいです。

前を人が通っていますが・・・

下にいる人が指示しています
リヨンで大好きなところといえば、中央市場(Les Halles de Lyon Paul Bocuse)。偉大なシェフ、ポール・ボキューズ名前のついた大きな屋内市場で、あらゆる食材が売られています。

お肉屋さん

ここでは生牡蠣のスタンドに寄りました。
注文するとおじさんたちが威勢よく殻をむいてくれます。

そしてこんな感じに、立食のテーブルまで運んでくれます。もちろん白ワインと!
安くて美味しくて至福を感じます。が、生牡蠣はあたる可能性もあります。旅行中は体調が不安定ですから特に気をつけてくださいね。
市場といっても、オシャレなディスプレイのお店ばかりです。こちらはお菓子やさん。美しいお菓子が並びます。

何軒かあるパティスリーのひとつ
お客さんは近所の主婦や業者さんたちばかりではないんですよ。ビシっときまったスーツを来たビジネスマンもランチに来ます。もちろんお年寄りのカップルがのんびりとお買い物をしたりカフェで休憩している様子も微笑ましいです。


市場内にはレストランもたくさんあります。リーズナブルですし気軽に入れるのが良いところ。私のお気に入りは、トリュフ専門店。気軽にトリュフのお料理が食べられます。この日のディナーに向けてランチはちょっとだけ。あ、ワインは飲みますよ。

トリュフ入りラビオリ
さてさて、今年ももうすぐフランスに行きます。今回は取材がたくさん入っています。
またこちらのブログでもご紹介しますね! Merci et a bientôt!
Posted by eしずおかコラム at 12:00
2012年11月06日
第8回 エクラタンから広がる出会いーエスパス・エクラタンの誕生 2
Bonjour!Ça va?
秋ですね! おいしいものがたくさん。スポーツにもよい季節です。断念したジョギングを再開しようかと・・・。旅行も楽しいですね。秋のフランスも風情があって良いですよ。ワインカーヴめぐりや、ロワールのお城など、しっとりと見て廻るのもおススメです。
さて、前回はエクラタンから広がる出会いについてお話しました。
いろいろな場所をちょこちょこ借りてのイベントなど行ってきましたが、やっと念願の自分たちのスペース「エスパス・エクラタン」を持つことができました。ずっと一緒に協力しあって活動している静岡日仏協会が新生から5年を迎え、エクラタンも7年目に突入した年。翌年は「もう一歩前進の年」であることが共通の思いでした。タイミングというものは重要です。私たち協会とエクラタンは、今までよりいっそう、お互いの良いところ、持っていないところを補いあって、スペースを運営していくことを決めました。金銭的な余裕はありませんが、その協力こそが私たちの最大の力になると、共に過ごしてきたこの数年で感じたのです。
そうなると、次は物件探しです。不動産を回って、いくつかの物件を見ました。余裕のない我々でも、交通の便が良いところ、多くの人数が入れる広さ、その2つが最低の条件でした。それを兼ね備えたのが、相生町のこのスペースでした。紹介いただいたのが、ビル4階の物件。明るく開放的で、何より広さがちょうど良く、すぐに気に入りました。階段のみで不便ではあるけれど(ある意味フランス風と割り切って=フランスはエレベーターのない物件が多いんです!)、私たちには贅沢すぎるスペースでした。しかも、周りはかわいらしいショップやカフェで注目されている鷹匠エリアです。
引っ越しや家具の調達も面白いエピソードがありました。何件もまわって見つけた机10脚すべてが不良品という洗礼を受け、4階まで重い机の運び込みと返品の大変さは思い出しただけで疲れが蘇ります。ソファやテーブルなどの家具類は、必死になって値切り交渉をし、店員さんについ笑われてしまったことを思い出します(これもフランス式?)。フランス語講座用の場所と、私のワークスペースの取り合いは息を飲む重要な交渉戦でした。バンダナを巻き作業してくださった事務局長の姿は一生忘れません。まさかブリコラージュ(日用大工=フランスでは家を自分で改築したり家具を作ったりすることをブリコラージュといい、とても一般的に行われています)がご趣味とは知らなかった稲田会長は、他の先生と一緒に素晴らしいカウンターテーブルを作ってくださいました。こうして少しずつ、手作りのスペースが出来上がっていきました。
初めてのお披露目の際は、フランス大使館から参事官の方がお越しくださり講演会を行いました。その後はパーティ。各自持ち寄りのパーティでしたが、朝からフランス人の先生も巻き込んでサンドウィッチを大量に作りました。塩谷前会長がご持参くださったイカを新しい家具でいっぱいのエスパス内で焼いた(!)のは正直ハラハラしましたが、それを上回る美味しさでした。その後2週間は部屋の匂いが取れなかったのは、今では良い思い出です。

その年に、料理研究家の大森由紀子さんをお呼びして、フランスの地方菓子のお話をしていただきました。本当にたくさんの方にお集まりいただきました。講演会の後は、大森さんのレシピで、鈴木学園製菓学科の先生と生徒さんに作っていただいたリムーザンのお菓子を皆さんで食べました。協会の会員さんや、お菓子に興味のある一般の方、エクラタンの読者の皆さんが多く集まった、とてもサンパ(=感じのよい)な1日でした。

その他、マクロビオティックのランチ会や、ワインのセミナー、毎月のサロン、シネクラブ(映画の会)と、私たちの活動すべてをこのエスパスで行うことができるようになりました。
夏休みには、週末2日間の旅行会話の集中講座があり、スペースを利用して、カフェでの注文や買い物のシミュレーションなど、ダイナミックな授業を行ったことが画期的でした。また「journée francophone」と題して「フランス語だけで過ごす1日」を開催しました。日本人参加者を上回るフランス人が集まってくれ、そこはまさにフランスでした。日本語解禁になったあとのワインはとても美味しかったです。

夏休みが過ぎて秋からは、エスパスでも長期講座が始まりました。料理用語を専門とした「美味しいフランス語」や、「星の王子様」の講読、会話の講座など。すると、こういう講座はないですか? といったお問合せのお電話もよくいただくようになり、静岡で唯一のフランス語専門スクールであるという注目度を感じました。そのうちに、一番要望の多かった昼間の初心者用講座を開催するようになり、今では開講からずっと、2年以上通われている生徒さんたちでいっぱいです。
毎年恒例のパリ祭、ボジョレー・ヌーヴォーパーティ、ノエルパーティも、もちろんエスパスで。皆さん飲む量が半端ではないので、飲み物の準備も力が入ります。ボジョレーでは、チーズフォンデュをやりました。ノエルでは、クスクスとニョッキを。またまた、偶然エスパスにいる人たちを巻き込んで、ニョッキをこねたり丸めたり。それはもちろん、最高のお味でした!
その他語りきれないほどたくさんのことがあったエスパス・エクラタンでの最初の1年。やはり独自の場所を持つ強みというのは大きな変化でした。今まで皆が集れる場所がありませんでしたが、今はここに来れば誰か知った顔がいる、フランスを感じられる、時にフランス語が自然と飛び交っている。そして、場所を持っていることで、多方面からお客様を受け入れることができ、アイデアが生まれ、幅広い活動へとつながっていきました。
4階までがんばって階段をのぼってきてくれる皆さんが、楽しみ、学び、何かを得、落ち着ける。そんな空間を、これからも作っていきたいと思います。

Merci et à bientôt!
秋ですね! おいしいものがたくさん。スポーツにもよい季節です。断念したジョギングを再開しようかと・・・。旅行も楽しいですね。秋のフランスも風情があって良いですよ。ワインカーヴめぐりや、ロワールのお城など、しっとりと見て廻るのもおススメです。
さて、前回はエクラタンから広がる出会いについてお話しました。
いろいろな場所をちょこちょこ借りてのイベントなど行ってきましたが、やっと念願の自分たちのスペース「エスパス・エクラタン」を持つことができました。ずっと一緒に協力しあって活動している静岡日仏協会が新生から5年を迎え、エクラタンも7年目に突入した年。翌年は「もう一歩前進の年」であることが共通の思いでした。タイミングというものは重要です。私たち協会とエクラタンは、今までよりいっそう、お互いの良いところ、持っていないところを補いあって、スペースを運営していくことを決めました。金銭的な余裕はありませんが、その協力こそが私たちの最大の力になると、共に過ごしてきたこの数年で感じたのです。
そうなると、次は物件探しです。不動産を回って、いくつかの物件を見ました。余裕のない我々でも、交通の便が良いところ、多くの人数が入れる広さ、その2つが最低の条件でした。それを兼ね備えたのが、相生町のこのスペースでした。紹介いただいたのが、ビル4階の物件。明るく開放的で、何より広さがちょうど良く、すぐに気に入りました。階段のみで不便ではあるけれど(ある意味フランス風と割り切って=フランスはエレベーターのない物件が多いんです!)、私たちには贅沢すぎるスペースでした。しかも、周りはかわいらしいショップやカフェで注目されている鷹匠エリアです。
引っ越しや家具の調達も面白いエピソードがありました。何件もまわって見つけた机10脚すべてが不良品という洗礼を受け、4階まで重い机の運び込みと返品の大変さは思い出しただけで疲れが蘇ります。ソファやテーブルなどの家具類は、必死になって値切り交渉をし、店員さんについ笑われてしまったことを思い出します(これもフランス式?)。フランス語講座用の場所と、私のワークスペースの取り合いは息を飲む重要な交渉戦でした。バンダナを巻き作業してくださった事務局長の姿は一生忘れません。まさかブリコラージュ(日用大工=フランスでは家を自分で改築したり家具を作ったりすることをブリコラージュといい、とても一般的に行われています)がご趣味とは知らなかった稲田会長は、他の先生と一緒に素晴らしいカウンターテーブルを作ってくださいました。こうして少しずつ、手作りのスペースが出来上がっていきました。
初めてのお披露目の際は、フランス大使館から参事官の方がお越しくださり講演会を行いました。その後はパーティ。各自持ち寄りのパーティでしたが、朝からフランス人の先生も巻き込んでサンドウィッチを大量に作りました。塩谷前会長がご持参くださったイカを新しい家具でいっぱいのエスパス内で焼いた(!)のは正直ハラハラしましたが、それを上回る美味しさでした。その後2週間は部屋の匂いが取れなかったのは、今では良い思い出です。

その年に、料理研究家の大森由紀子さんをお呼びして、フランスの地方菓子のお話をしていただきました。本当にたくさんの方にお集まりいただきました。講演会の後は、大森さんのレシピで、鈴木学園製菓学科の先生と生徒さんに作っていただいたリムーザンのお菓子を皆さんで食べました。協会の会員さんや、お菓子に興味のある一般の方、エクラタンの読者の皆さんが多く集まった、とてもサンパ(=感じのよい)な1日でした。

その他、マクロビオティックのランチ会や、ワインのセミナー、毎月のサロン、シネクラブ(映画の会)と、私たちの活動すべてをこのエスパスで行うことができるようになりました。
夏休みには、週末2日間の旅行会話の集中講座があり、スペースを利用して、カフェでの注文や買い物のシミュレーションなど、ダイナミックな授業を行ったことが画期的でした。また「journée francophone」と題して「フランス語だけで過ごす1日」を開催しました。日本人参加者を上回るフランス人が集まってくれ、そこはまさにフランスでした。日本語解禁になったあとのワインはとても美味しかったです。

夏休みが過ぎて秋からは、エスパスでも長期講座が始まりました。料理用語を専門とした「美味しいフランス語」や、「星の王子様」の講読、会話の講座など。すると、こういう講座はないですか? といったお問合せのお電話もよくいただくようになり、静岡で唯一のフランス語専門スクールであるという注目度を感じました。そのうちに、一番要望の多かった昼間の初心者用講座を開催するようになり、今では開講からずっと、2年以上通われている生徒さんたちでいっぱいです。
毎年恒例のパリ祭、ボジョレー・ヌーヴォーパーティ、ノエルパーティも、もちろんエスパスで。皆さん飲む量が半端ではないので、飲み物の準備も力が入ります。ボジョレーでは、チーズフォンデュをやりました。ノエルでは、クスクスとニョッキを。またまた、偶然エスパスにいる人たちを巻き込んで、ニョッキをこねたり丸めたり。それはもちろん、最高のお味でした!
その他語りきれないほどたくさんのことがあったエスパス・エクラタンでの最初の1年。やはり独自の場所を持つ強みというのは大きな変化でした。今まで皆が集れる場所がありませんでしたが、今はここに来れば誰か知った顔がいる、フランスを感じられる、時にフランス語が自然と飛び交っている。そして、場所を持っていることで、多方面からお客様を受け入れることができ、アイデアが生まれ、幅広い活動へとつながっていきました。
4階までがんばって階段をのぼってきてくれる皆さんが、楽しみ、学び、何かを得、落ち着ける。そんな空間を、これからも作っていきたいと思います。

Merci et à bientôt!
Posted by eしずおかコラム at 12:00
2012年10月16日
第7回 エクラタンから広がる出会いーエスパス・エクラタンの誕生
Bonjour!Ça va?
先日まではまだまだ暑かったですが、やっと最近秋めいてきましたね。
秋はおいしいものもいっぱい、旅行もオシャレも楽しい季節。
皆さん季節の変わり目、体調にお気をつけて楽しんでくださいね。
さて、今日はエクラタンから広がる出会いについてお話したいと思います。
エクラタンは、私の宝物です。辛くて大変なことも多々ありますが、何より人との出会い、物との出会いをくれる、かけがえのないものです。エクラタンに関わる皆さんも、そう感じていただけたらと思っています。
出会いはたくさんありますが、エクラタンを通じて、フランス語を教えてほしいとの希望があり、学校や留学センターでフランス語の指導をさせていただいたことがあります。また、個人の方でも、フランス語を学びたい、と私の自宅に来ていただいて勉強したり、またはカフェなどでお会いし一緒に勉強したりということがありました。こうして、フランス語を勉強する皆さんにお会いできたのも、エクラタンをやっているからですし、そして、フランスに興味のある皆さんと接することによって、エクラタンの活動にヒントを得たりすることができます。
それから、もっとフランス語を気軽に学んでほしい、そして学ぶ皆さんが交流してもらえたら、という目的で、「フランス語サロン」を始めました。各回テーマを決めて、皆さんで勉強したり、教えたりします。もちろんレベルは様々なので、どちらかというと楽しむ目的でのサロンでした。協力してくださるお店を探して、コーヒーを飲みながら月1回開催していました。最初は私だけで仕切っていましたが、ブランディーヌというフランス人女性と知り合い、彼女もこの会に興味を持ってくれ、一緒にやっていくことになりました。
やっぱり、フランス人が入ってくれると、一気にフランスの香りが漂ってきます。皆さんでフランス語を読んだり、話せる方は話したり、とてもアクティブでフランスらしい会でした。
実は私は、エクラタンを始めた当初から、静岡にフランス語教室を作りたい、という夢がありました。フランス語を勉強している人は、そもそもフランス語教室が少なく、どこで勉強していいのか迷っていたようですし、上級の方は東京まで習いに行っているという人も少なくありません。そんな方々の要望に応えたいと思っていたのです。エクラタン創設の時のように、「無いものは無い」で済ませたくないというのが私の考えです。フランス語の需要自体、多いものではないかもしれませんが、その需要ごと作り上げていく、または潜在的な需要を掘り起こしていく。フランス語を学びたい人が、フランスの雰囲気あふれるスペースで勉強できる。そこに行けばフランスのことを知っている誰かに会える、そんな空間が私の夢の構想でした。
そしてもうひとつ希望がありました。フランス語を勉強して留学しても、静岡に帰ってきてはそれを活かせる所などありません。私のようにフランス留学をした方が、フランス語指導という形で関わる場があればとも思ったのです。そういった供給を増やしていけば、静岡には何もないから、と大都市に行ってしまう人も減ります。これらはすべて、私が実体験したことをもとにしています。でももっと静岡でだって、いろんなことができるし、要望に応えられるはずです。関連していろいろなフランス関係の仕事が集まるかもしれません。
長い時間をかけて考えて、また、静岡日仏協会という協力者を得て、独自のスペースを一緒に作ろうということになりました。エクラタンはもちろん、私ひとりの弱小ですし、静岡日仏協会は非営利の団体です。ですから身の丈にあった予算で、スペースを借りました。そのスペースの名を「エスパス・エクラタン」と名付けました。エスパスとはスペース・空間の意味です。
考えてみたら、以前ジプシーのようにいろいろな所で長年行ってきた教室や、フランス語サロンが、このエスパス・エクラタンの前身になっていると思います。
次回はこの夢のスペースのお話の続きをしたいと思います。
Merci et a bientôt!
先日まではまだまだ暑かったですが、やっと最近秋めいてきましたね。
秋はおいしいものもいっぱい、旅行もオシャレも楽しい季節。
皆さん季節の変わり目、体調にお気をつけて楽しんでくださいね。
さて、今日はエクラタンから広がる出会いについてお話したいと思います。
エクラタンは、私の宝物です。辛くて大変なことも多々ありますが、何より人との出会い、物との出会いをくれる、かけがえのないものです。エクラタンに関わる皆さんも、そう感じていただけたらと思っています。
出会いはたくさんありますが、エクラタンを通じて、フランス語を教えてほしいとの希望があり、学校や留学センターでフランス語の指導をさせていただいたことがあります。また、個人の方でも、フランス語を学びたい、と私の自宅に来ていただいて勉強したり、またはカフェなどでお会いし一緒に勉強したりということがありました。こうして、フランス語を勉強する皆さんにお会いできたのも、エクラタンをやっているからですし、そして、フランスに興味のある皆さんと接することによって、エクラタンの活動にヒントを得たりすることができます。
それから、もっとフランス語を気軽に学んでほしい、そして学ぶ皆さんが交流してもらえたら、という目的で、「フランス語サロン」を始めました。各回テーマを決めて、皆さんで勉強したり、教えたりします。もちろんレベルは様々なので、どちらかというと楽しむ目的でのサロンでした。協力してくださるお店を探して、コーヒーを飲みながら月1回開催していました。最初は私だけで仕切っていましたが、ブランディーヌというフランス人女性と知り合い、彼女もこの会に興味を持ってくれ、一緒にやっていくことになりました。
やっぱり、フランス人が入ってくれると、一気にフランスの香りが漂ってきます。皆さんでフランス語を読んだり、話せる方は話したり、とてもアクティブでフランスらしい会でした。
実は私は、エクラタンを始めた当初から、静岡にフランス語教室を作りたい、という夢がありました。フランス語を勉強している人は、そもそもフランス語教室が少なく、どこで勉強していいのか迷っていたようですし、上級の方は東京まで習いに行っているという人も少なくありません。そんな方々の要望に応えたいと思っていたのです。エクラタン創設の時のように、「無いものは無い」で済ませたくないというのが私の考えです。フランス語の需要自体、多いものではないかもしれませんが、その需要ごと作り上げていく、または潜在的な需要を掘り起こしていく。フランス語を学びたい人が、フランスの雰囲気あふれるスペースで勉強できる。そこに行けばフランスのことを知っている誰かに会える、そんな空間が私の夢の構想でした。
そしてもうひとつ希望がありました。フランス語を勉強して留学しても、静岡に帰ってきてはそれを活かせる所などありません。私のようにフランス留学をした方が、フランス語指導という形で関わる場があればとも思ったのです。そういった供給を増やしていけば、静岡には何もないから、と大都市に行ってしまう人も減ります。これらはすべて、私が実体験したことをもとにしています。でももっと静岡でだって、いろんなことができるし、要望に応えられるはずです。関連していろいろなフランス関係の仕事が集まるかもしれません。
長い時間をかけて考えて、また、静岡日仏協会という協力者を得て、独自のスペースを一緒に作ろうということになりました。エクラタンはもちろん、私ひとりの弱小ですし、静岡日仏協会は非営利の団体です。ですから身の丈にあった予算で、スペースを借りました。そのスペースの名を「エスパス・エクラタン」と名付けました。エスパスとはスペース・空間の意味です。
考えてみたら、以前ジプシーのようにいろいろな所で長年行ってきた教室や、フランス語サロンが、このエスパス・エクラタンの前身になっていると思います。
次回はこの夢のスペースのお話の続きをしたいと思います。
Merci et a bientôt!
Posted by eしずおかコラム at 12:00
2012年10月02日
第6回 イベント「リヨンの美味しさ」を開催しました
みなさんBonjour?
だいぶ秋の雰囲気。。私は夏も嫌いではないですが、なんだか秋の風が吹くとワクワクしますね。美味しいもの、芸術、ファッションなど楽しい季節です。
さて、今日は先日行われたイベントのことについてお話したいと思います。
ケーキ屋さん「キャトルエピス」をご存知ですか? 長いショーケースに、可愛くて美味しいケーキがずらりと並び、選ぶのが悩んでしまうほど。広いカフェスペースもある素敵なケーキ屋さんです。静岡(清水区)と富士に店舗があります。
→お店のホームページはこちら www.quatre-epice.com

photo:Yukie Kondo
キャトルエピスさんとの出会いは4年ほど前。ステキなケーキ屋さんがあるよ、とお友達に連れられてお茶をしに行ったのが初めてでした。とても美味しかったので、後日エクラタンを持って置いていただけるかドキドキしながらお願いをしたところ、OKをいただきました。それからすぐに、エクラタン紙面でのPRなどのお話をいただき、お仕事をさせていただくことになりました。最初とても厳しそうに見えた男性の社長さん(藁科さん)は、とても情の厚いお優しい方で、いろいろな物や人の出会いを大切に受け入れる包容力のある方でした。その後、季節で発行する新作ケーキやイベントなどを紹介するフリーマガジン『お菓子でいきます』の制作を私が担当させていただくことになり、今ではNo.11となります。

取材に同行したり、たくさんのイベントも一緒にさせていただいたりと、キャトルエピスさんとはとても濃いおつきあいをさせていただいています。そして昨年、10周年を記念して本の制作も担当させていただきました。

>>続きを読む
だいぶ秋の雰囲気。。私は夏も嫌いではないですが、なんだか秋の風が吹くとワクワクしますね。美味しいもの、芸術、ファッションなど楽しい季節です。
さて、今日は先日行われたイベントのことについてお話したいと思います。
ケーキ屋さん「キャトルエピス」をご存知ですか? 長いショーケースに、可愛くて美味しいケーキがずらりと並び、選ぶのが悩んでしまうほど。広いカフェスペースもある素敵なケーキ屋さんです。静岡(清水区)と富士に店舗があります。
→お店のホームページはこちら www.quatre-epice.com

photo:Yukie Kondo
キャトルエピスさんとの出会いは4年ほど前。ステキなケーキ屋さんがあるよ、とお友達に連れられてお茶をしに行ったのが初めてでした。とても美味しかったので、後日エクラタンを持って置いていただけるかドキドキしながらお願いをしたところ、OKをいただきました。それからすぐに、エクラタン紙面でのPRなどのお話をいただき、お仕事をさせていただくことになりました。最初とても厳しそうに見えた男性の社長さん(藁科さん)は、とても情の厚いお優しい方で、いろいろな物や人の出会いを大切に受け入れる包容力のある方でした。その後、季節で発行する新作ケーキやイベントなどを紹介するフリーマガジン『お菓子でいきます』の制作を私が担当させていただくことになり、今ではNo.11となります。

取材に同行したり、たくさんのイベントも一緒にさせていただいたりと、キャトルエピスさんとはとても濃いおつきあいをさせていただいています。そして昨年、10周年を記念して本の制作も担当させていただきました。

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Posted by eしずおかコラム at 12:00
2012年09月18日
第5回 パリの秋とエクラタンの制作について
みなさん、Bonjour! Ça va?
夏ももう終わり。。フランスもだいぶ涼しくなってきたようですよ。
フランスの秋は短く、飛び越えてすぐに冬が来てしまう感じです。
マロニエの木々から葉が落ちはじめ、日も短くなり、パリはいっそう情緒ある風景になります。マロニエとは、パリの街路樹として知られている木のこと。マロン、つまり栗の木で、秋になると道にたくさんの栗が落ちてきます。でも、栗といっても食べられない栗。イガイガが鋭いのでお気をつけくださいね!
さて、前回はエクラタンがNo.20のカラーになるまでのお話を書きました。
21号からはカラーであることを思う存分利用して、たくさんの企画をしていきました。たとえば、秋冬はチョコレートの祭典「Salon du chocolat(サロンドショコラ)」のリポートを数回掲載しました。

エクラタンNo.22
サロンドショコラとは、10月下旬におこなわれる、世界最大のチョコレートの見本市。広ーい会場に、フランスをはじめ世界から有名なショコラティエ(チョコレート職人またはチョコレート専門店のこと)が出店します。チョコレートはもちろん、ブース毎のデコレーションやカッコいいスタッフのユニフォームなども見どころです。パッケージやラッピングにも個性が出ていて楽しいです。この年のチョコレート(フランス語ではショコラといいます)の流行も知ることができます。デモンストレーションを見たり、チョコレートでできたオブジェの展示、チョコレートでできたドレスのファッションショーなど、毎年さまざまな催しがあります。試食できるブースもあり、大人から子供まで大満足の見本市です。
さて、2012年9月現在、11月に発行となるNo.40の制作をスタートしています。切望していたカラー化のあと、もう20号作ってきたなんて信じられないスピードです(歳もとっていくわけだ…笑)。
いつもそうなのですが、「次の号のテーマは何にしよう」と考えていて、ひとつふたつ記事が決まると、それに呼び寄せられるかのように自然に情報が集まって来るんです。たとえばですが、今回は私の中で、「ワインの産地を取材しよう」と思っていました。すると、パリのスタッフNaoさんが、自分のコーナー「オブジェ トルヴェ」で、いろいろなフレーバーのワインやきれいなワイングッズなどのセレクトを考えていました。偶然ですね!テーマが広がっていいですねなんて話している間に、あるフランスのメーカーの食品を紹介することも決まり、「それじゃあ秋冬のグルメ特集だね」なんて考えていたら、料理をテーマにしたフランス映画のリリースもいただいたり。。。
すべて偶然に集まった情報なのですが、毎号このような感じで、軽くテーマを考えていると、同じような分野の情報が舞い込んでくる、、、なんてパターンが多いのです。
よく、企画はどうやって考えているんですかと聞かれます。一生懸命絞り出すときももちろんありますが、このように何だか募集したかのように、自然に集まってくるパターンが多いのです。アンテナを立てていることでキャッチできるのかもしれないですけどね。アンテナを立てたり、目標を設定するということはとても大事ですよね。
デザイン面では、毎号反省点ばかりで、毎号毎号よりよいものを作りたいと励んでいます。数号前のエクラタンを見ると、顔を隠したくなるくらいのデザインのこともあります。小さい誌面を見やすくレイアウトするのは苦労しますが、よりステキな誌面を作っていきたいと毎回考えています。
そんなこんなでNo.40の制作中です。きっと締め切り前にはいつものように羽詰まって眠れない日々が訪れるでしょうけど、楽しみにしてくださる方々のためにがんばります!!
それではみなさま、A bientôt!
夏ももう終わり。。フランスもだいぶ涼しくなってきたようですよ。
フランスの秋は短く、飛び越えてすぐに冬が来てしまう感じです。
マロニエの木々から葉が落ちはじめ、日も短くなり、パリはいっそう情緒ある風景になります。マロニエとは、パリの街路樹として知られている木のこと。マロン、つまり栗の木で、秋になると道にたくさんの栗が落ちてきます。でも、栗といっても食べられない栗。イガイガが鋭いのでお気をつけくださいね!
さて、前回はエクラタンがNo.20のカラーになるまでのお話を書きました。
21号からはカラーであることを思う存分利用して、たくさんの企画をしていきました。たとえば、秋冬はチョコレートの祭典「Salon du chocolat(サロンドショコラ)」のリポートを数回掲載しました。

エクラタンNo.22
サロンドショコラとは、10月下旬におこなわれる、世界最大のチョコレートの見本市。広ーい会場に、フランスをはじめ世界から有名なショコラティエ(チョコレート職人またはチョコレート専門店のこと)が出店します。チョコレートはもちろん、ブース毎のデコレーションやカッコいいスタッフのユニフォームなども見どころです。パッケージやラッピングにも個性が出ていて楽しいです。この年のチョコレート(フランス語ではショコラといいます)の流行も知ることができます。デモンストレーションを見たり、チョコレートでできたオブジェの展示、チョコレートでできたドレスのファッションショーなど、毎年さまざまな催しがあります。試食できるブースもあり、大人から子供まで大満足の見本市です。
さて、2012年9月現在、11月に発行となるNo.40の制作をスタートしています。切望していたカラー化のあと、もう20号作ってきたなんて信じられないスピードです(歳もとっていくわけだ…笑)。
いつもそうなのですが、「次の号のテーマは何にしよう」と考えていて、ひとつふたつ記事が決まると、それに呼び寄せられるかのように自然に情報が集まって来るんです。たとえばですが、今回は私の中で、「ワインの産地を取材しよう」と思っていました。すると、パリのスタッフNaoさんが、自分のコーナー「オブジェ トルヴェ」で、いろいろなフレーバーのワインやきれいなワイングッズなどのセレクトを考えていました。偶然ですね!テーマが広がっていいですねなんて話している間に、あるフランスのメーカーの食品を紹介することも決まり、「それじゃあ秋冬のグルメ特集だね」なんて考えていたら、料理をテーマにしたフランス映画のリリースもいただいたり。。。
すべて偶然に集まった情報なのですが、毎号このような感じで、軽くテーマを考えていると、同じような分野の情報が舞い込んでくる、、、なんてパターンが多いのです。
よく、企画はどうやって考えているんですかと聞かれます。一生懸命絞り出すときももちろんありますが、このように何だか募集したかのように、自然に集まってくるパターンが多いのです。アンテナを立てていることでキャッチできるのかもしれないですけどね。アンテナを立てたり、目標を設定するということはとても大事ですよね。
デザイン面では、毎号反省点ばかりで、毎号毎号よりよいものを作りたいと励んでいます。数号前のエクラタンを見ると、顔を隠したくなるくらいのデザインのこともあります。小さい誌面を見やすくレイアウトするのは苦労しますが、よりステキな誌面を作っていきたいと毎回考えています。
そんなこんなでNo.40の制作中です。きっと締め切り前にはいつものように羽詰まって眠れない日々が訪れるでしょうけど、楽しみにしてくださる方々のためにがんばります!!
それではみなさま、A bientôt!
─*・‥…─*・‥…─*・‥…─*・‥…─*・‥…─*・‥…─*・‥…─*
<次回、第6回の公開は 10/2(火)正午の予定です。
<次回、第6回の公開は 10/2(火)正午の予定です。
Posted by eしずおかコラム at 12:00
2012年09月04日
第4回 エクラタン発行からカラー化のあゆみ
みなさんこんにちは。Bonjour! Ça va?(←もう覚えましたか?)
今日はエクラタンの編集について少し書きたいと思います。
エクラタンは季節毎に発行しているフリーペーパーです。3ヶ月に1度の発行なので、ひとつの号を発行したらすぐに次の号の編集にとりかかるといった感じです。ただ今No.39が最新号(創刊から10年経ちます)なのですが、最初の6号くらいは本当に身内の情報ばかりでした。自分の好きなもの、得意分野について皆さんに書いてもらったり、フランスの季節ネタや体験談を載せたり。エクラタンに記事を書きたい!と言ってくださる方がwebを通じて連絡をくださって書いていただいたり。フランスに留学したり住んでいる方が、フランスの情報提供しますよ、と言ってくださったり。特に静岡県出身の方が多かったですね。

そもそもエクラタンはこうした「フランス好きのコミュニティ」として発進しました。エクラタンを通じて皆が何かを発信したり共有したりする。それを私が取りまとめて発行するといった流れです。
こうして私だけでなく、たくさんの人による間接的な情報や意見が交わることによって、エクラタンは偏りのない、バリエーションのあるものになってきました。まさに多様な姿のあるフランスのようです。同時に、皆さんから私の知らないフランスもたくさん教えていただき、自分も勉強しながらエクラタンを作っていきました。
日本人が持っているフランスのイメージは、オシャレで気取ったフランス料理、ブランド、高級ワイン…みたいなものばかりでしたが、それだけではありません。フランスの庶民的なところ、意外なところ、思想、そして社会の問題、イヤなところなども少しずつ紹介していきたくて、そのような重い話題も取り入れていきました。
少しずつスポンサーさんもついてきて、内容も充実し読者も増えてくると、もう少し背伸びをして行政や企業のお話も盛り込んでいかなければと思いました。たとえば当時、静岡市内を走る小さいバスが登場したのですが、そのバスがフランス・プジョー製だったことに絡めてバスとその機能の紹介をしたり、フランス国内でシェアナンバーワンの耐熱陶器(当時)である「エミール・アンリ」というブランドの紹介をしたり、映画の紹介をしたり。フランスに支店をもつ企業の、パリでのストーリーを紹介する企画を行ったり。個人の体験談でなく、こうしたオフィシャルな情報を媒体に掲載して発行するということは、確実な情報でなくてはなりませんし、各所への提案・手続きや資料の請求、ゲラの確認作業をしなくてはいけません。今でこそ当たり前に行っている作業ですが、当時の私は初めてのことばかりで模索しながらの作業でした。こうしたことを繰り返していくうちに、外から自然とフランス関連のイベント情報、企業の新製品、書籍の新刊、配給会社からの映画の最新情報などが少しずつ集まるようになってきました。コミュニティ的な情報に加えてそのような外部の情報を掲載することによって、より露出度が高まり、情報誌として充実したものになっていきました。
そんな中、エクラタンを読んでくださっていて、パリに短期留学をしていたOL(浜松出身)のクミコさんから連絡をいただきました。エクラタンを見て非常に感激してくださり、フランスがお好きなこともあって、活動を手伝ってくれることになりました。彼女はライター志望で文章がとても上手で、面白いテーマを提案してくれたり、人脈を活かしてたくさんの方を紹介してくれたりしました。
また、清水出身で長くパリにお住まいのNaoさんとの出会いもあり、彼女のセンスあふれるフランスの小物やお店、食べ物の情報を集めた「オブジェ・トルヴェーNaoのParisでみつけたお気に入り」という連載も始まりました。Naoさんが選ぶものはどれもかわいらしく、かつエクラタンのために細かく調査されたもので、フランスからの生で確かな情報としてエクラタンが数倍華やかで意義のあるものになっていきました。エクラタンがパリで配布を広めていけたのもNaoさんのおかげです。
こんな感じで勉強しながらの発行を続けてきて、経験を積むことにより信頼もいただけて、素晴らしい協力者もでき、少しずつ企業への提案もしやすい環境になってきました。無名の小冊子じゃなかなか掲載許可はおりませんし、まず媒体を説明させてもらうことからのスタートですから。何事も最初は大変、しかし継続することは本当に力になるなと感じています。
そうしている間に、FM局からフランスイベントの立ち上げの話をいただいたり、企画運営させてもらったり、そうした活動の中で出会った方々と、仕事に発展したり。こつこつと交流を広げていくことで、エクラタンをよりたくさんの方に知ってもらうことができました。
そうそう、ある大手新聞社さんから、新聞の1ページを作ってみないかと言われて「パリ新聞」と題してエクラタンからの抜粋を再編集して作らせていただいたんです。本当に1面ですよ。嬉しかったですね。
エクラタン誌面に広告を掲載していただけるようになる中で、やはりエクラタンも1色印刷でなく、フルカラーでの印刷を希望されることも少なくありませんでした。印刷は当時1色の方が当然格段にコストがかからなかったため、カラー印刷は予算上できなかったのですが、広告を載せてくださるスポンサーさんたちのため、素敵な写真や記事を提供してくれる方々のため、これからのエクラタンのために、No.20からのフルカラー化を決意しました。このNo.20は本当に忘れられない記念号ですね。

このときの発行部数は、創刊時の2,000部から、7,700部に増えていました。このNo.20記念号では、フランスで活躍するさまざまなクリエーターさんとその作品などを紹介させていただきました。だって、カラーですから(笑)!
この号のテーマポエムは、
さまざまな人々がフランスに集う
すれ違う同郷人も
それぞれの志に向かい歩んでいる
この国に何があるのかを見つけるのは自分
新しい可能性をつくりだすのも自分
そう、何かを作り出すのは自分なんです。それを取材させていただいたアーティストさんから教わり、自分もいつもそう感じています。
カラーになってから注目度も上がった気がします。また、いろいろな企画もやりやすくなっていきました。カラー化したこのあとからのお話は、またいつか書きますね。
A bientôt!(ア・ビアント=またね!)
今日はエクラタンの編集について少し書きたいと思います。
エクラタンは季節毎に発行しているフリーペーパーです。3ヶ月に1度の発行なので、ひとつの号を発行したらすぐに次の号の編集にとりかかるといった感じです。ただ今No.39が最新号(創刊から10年経ちます)なのですが、最初の6号くらいは本当に身内の情報ばかりでした。自分の好きなもの、得意分野について皆さんに書いてもらったり、フランスの季節ネタや体験談を載せたり。エクラタンに記事を書きたい!と言ってくださる方がwebを通じて連絡をくださって書いていただいたり。フランスに留学したり住んでいる方が、フランスの情報提供しますよ、と言ってくださったり。特に静岡県出身の方が多かったですね。

エクラタン創刊号
エクラタンのバックナンバーの情報(No.1〜No.9)はこちらでご覧いただけます。
エクラタンのバックナンバーの情報(No.1〜No.9)はこちらでご覧いただけます。
そもそもエクラタンはこうした「フランス好きのコミュニティ」として発進しました。エクラタンを通じて皆が何かを発信したり共有したりする。それを私が取りまとめて発行するといった流れです。
こうして私だけでなく、たくさんの人による間接的な情報や意見が交わることによって、エクラタンは偏りのない、バリエーションのあるものになってきました。まさに多様な姿のあるフランスのようです。同時に、皆さんから私の知らないフランスもたくさん教えていただき、自分も勉強しながらエクラタンを作っていきました。
日本人が持っているフランスのイメージは、オシャレで気取ったフランス料理、ブランド、高級ワイン…みたいなものばかりでしたが、それだけではありません。フランスの庶民的なところ、意外なところ、思想、そして社会の問題、イヤなところなども少しずつ紹介していきたくて、そのような重い話題も取り入れていきました。
少しずつスポンサーさんもついてきて、内容も充実し読者も増えてくると、もう少し背伸びをして行政や企業のお話も盛り込んでいかなければと思いました。たとえば当時、静岡市内を走る小さいバスが登場したのですが、そのバスがフランス・プジョー製だったことに絡めてバスとその機能の紹介をしたり、フランス国内でシェアナンバーワンの耐熱陶器(当時)である「エミール・アンリ」というブランドの紹介をしたり、映画の紹介をしたり。フランスに支店をもつ企業の、パリでのストーリーを紹介する企画を行ったり。個人の体験談でなく、こうしたオフィシャルな情報を媒体に掲載して発行するということは、確実な情報でなくてはなりませんし、各所への提案・手続きや資料の請求、ゲラの確認作業をしなくてはいけません。今でこそ当たり前に行っている作業ですが、当時の私は初めてのことばかりで模索しながらの作業でした。こうしたことを繰り返していくうちに、外から自然とフランス関連のイベント情報、企業の新製品、書籍の新刊、配給会社からの映画の最新情報などが少しずつ集まるようになってきました。コミュニティ的な情報に加えてそのような外部の情報を掲載することによって、より露出度が高まり、情報誌として充実したものになっていきました。
そんな中、エクラタンを読んでくださっていて、パリに短期留学をしていたOL(浜松出身)のクミコさんから連絡をいただきました。エクラタンを見て非常に感激してくださり、フランスがお好きなこともあって、活動を手伝ってくれることになりました。彼女はライター志望で文章がとても上手で、面白いテーマを提案してくれたり、人脈を活かしてたくさんの方を紹介してくれたりしました。
また、清水出身で長くパリにお住まいのNaoさんとの出会いもあり、彼女のセンスあふれるフランスの小物やお店、食べ物の情報を集めた「オブジェ・トルヴェーNaoのParisでみつけたお気に入り」という連載も始まりました。Naoさんが選ぶものはどれもかわいらしく、かつエクラタンのために細かく調査されたもので、フランスからの生で確かな情報としてエクラタンが数倍華やかで意義のあるものになっていきました。エクラタンがパリで配布を広めていけたのもNaoさんのおかげです。
こんな感じで勉強しながらの発行を続けてきて、経験を積むことにより信頼もいただけて、素晴らしい協力者もでき、少しずつ企業への提案もしやすい環境になってきました。無名の小冊子じゃなかなか掲載許可はおりませんし、まず媒体を説明させてもらうことからのスタートですから。何事も最初は大変、しかし継続することは本当に力になるなと感じています。
そうしている間に、FM局からフランスイベントの立ち上げの話をいただいたり、企画運営させてもらったり、そうした活動の中で出会った方々と、仕事に発展したり。こつこつと交流を広げていくことで、エクラタンをよりたくさんの方に知ってもらうことができました。
そうそう、ある大手新聞社さんから、新聞の1ページを作ってみないかと言われて「パリ新聞」と題してエクラタンからの抜粋を再編集して作らせていただいたんです。本当に1面ですよ。嬉しかったですね。
エクラタン誌面に広告を掲載していただけるようになる中で、やはりエクラタンも1色印刷でなく、フルカラーでの印刷を希望されることも少なくありませんでした。印刷は当時1色の方が当然格段にコストがかからなかったため、カラー印刷は予算上できなかったのですが、広告を載せてくださるスポンサーさんたちのため、素敵な写真や記事を提供してくれる方々のため、これからのエクラタンのために、No.20からのフルカラー化を決意しました。このNo.20は本当に忘れられない記念号ですね。

記念すべき初のフルカラー印刷、No.20
このときの発行部数は、創刊時の2,000部から、7,700部に増えていました。このNo.20記念号では、フランスで活躍するさまざまなクリエーターさんとその作品などを紹介させていただきました。だって、カラーですから(笑)!
この号のテーマポエムは、
さまざまな人々がフランスに集う
すれ違う同郷人も
それぞれの志に向かい歩んでいる
この国に何があるのかを見つけるのは自分
新しい可能性をつくりだすのも自分
そう、何かを作り出すのは自分なんです。それを取材させていただいたアーティストさんから教わり、自分もいつもそう感じています。
カラーになってから注目度も上がった気がします。また、いろいろな企画もやりやすくなっていきました。カラー化したこのあとからのお話は、またいつか書きますね。
A bientôt!(ア・ビアント=またね!)
Posted by eしずおかコラム at 12:00